木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

気品

2011-01-11 18:30:12 | Weblog
休み中に録っておいた「球形の荒野」前後編をCM飛ばしながら見た
これは僕だけの感じかもしれないけど
昔この手のストーリーを見るのと今見るのとでは
受取方に大きな違いがあるんじゃないかと思った
僕らが過ごしてきた時代は戦争がまだすぐそこの過去にあって
知らないけど身近なものだった
でも今は完全に平和ボケしてしまって
はるか遠くのよその国の出来事だったと思えるような・・
いや、いかんことだが僕自身さえそう感じてしまっている
だから松本清張の名作でもその動機に完全に乗り切れない何かを感じてしまう
若い人ならもっと顕著なんじゃないだろうか
それが最近の国際問題意識のレベルの低下にもつながっているようないないような


比嘉愛未演ずる久美子を見て
気品というものを考えさせられた
彼女は女優としてそれを醸し出していたのだろうか
それともすでに身に着けているのだろうか
いわゆる「いいとこのお嬢さん」の持つ品というもの
これは今の時代でも十分に受け継がれているんだろうか
そんなことも思ってしまった
どれだけ時代が変わったとしてもこの日本で永遠に受け継がれてほしい物だとつくづく感じた
それは勿論女性だけじゃないんだろう
男だってそれはある
ところが僕にはそれはない
例えば静かなバーで一人でブランデーを舐める
ロレックスの時計をちらりと見て立ち上がる
イタリア製生地の日本製高級スーツの僕
  ・・ありえへん
そういうアイテムの一つ一つが何かを育てるんだろうし
もっと言えばその人が持ってるDNAもその要素の一つとなるわけだ

僕は降りるから誰でもいい
そういう日本の「気品」をずっと受け継いでいってほしい
そう願わずにはおれない気になった作品を見た
 ってことだ

コメント (14)
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