見通す力

4日、水曜日のつながりあそび教室には、6組の親子が参加。

常連のＧくん。

来る前から、大好きな手遊び歌を口ずさんだり、
「せんべいせんべい！」とミルクせんべいを使った活動を楽しみにしていた様子。

部屋に入ってくると、ニコニコしながら
「はじまるよったらはじまるよ」
と歌いながら、皆が座る椅子を並べていました。

なかなか椅子に座って・・・という活動は難しかったＧくんですが、　
（今まで、座っていなくても、輪の外での参加はしていました）
Ｇくん自身が、これから楽しい事があるんだ！！という見通しを持てたことで、
期待を持ち、意欲的に参加することが出来るようになりました。

繰り返し、繰り返しの同じ遊びは、大人にしてみれば「またか！」と思いがちですが、
子ども達にとっては、見通しを持つためにもとても大事な事。

ただ、飽きてしまわないように、子ども達一人一人の様子、発達段階を見極めなければいけません。（これは当たり前のようで、なかなか難しい）



久しぶりのＴくん。

ニコニコしながら登場し、まずは大好きなお絵かきに没頭。


それを見ていたＧくんが
Ｔくんの横で、同じお絵かき帳に描きはじめました。
　
「だめだめ！！」と言って、違うお絵かき帳をＧくんに渡していました。

「だめ！」と言うだけでなく、

「自分のお絵かき帳には描いてほしくないけど・・・
じゃあ別なものを持ってきてあげたらいいんだ！！」と
きちんと次のこと考える力、心が育ってるなあと、これまた感動。


Ｔくんに持ってきてもらったお絵かき帳にノンタンを一生懸命描いているＧくん


Ｔくんは、お絵かきに没頭してしまうと、なかなか切り替えられず「やめなきゃ、でもまだ描きたい」と心の中で葛藤している様子が
、毎回伝わってきます。
（時には切り替えに1時間かかったときもありました。）
今日はどうなるかな？と見ていると、

私　　　「片付けるよー」
Ｔくん　「もうちょっと！！」
私　　　「このページ描いたら終わりにしようか？」
Ｔくん　「あと、もうちょっとだよー！！」
　
それからしばらくして・・・
Ｔくん、サッと片付けをして椅子に座りました。　

そしてなんと！！

椅子ごと一番前に移動してきて、はりきって手遊び歌をやっています。
かわいい・・・
（写真が撮れなくて残念・・・）

指を使った手遊び「１と１で忍者だよー　ニン！」ってな感じで
1から５まで行って「５と５でーおすもうさん　どすこい！」
で終わりなのですが、
私の目の前で、Ｔくんが「２と５でーチョキチョキはさみだよーと
自作手遊びを歌っています。

「もう終わりにしなさい」と誰かに強く言われたわけでもなく、
お絵かき帳を没収されて強制終了なったわけでもなく、
自分の意志で決めて、自ら積極的に活動に参加したのです。
　
Ｇくん同様に、見通しの力がつき、そして自己コントロールの力も育ったのだと思います。

１人１人、すごく成長が感じられたので、
６人全員の様子を書きたいのですが
長くなってしまったので、続きはまた・・・（スタッフＫ）

とりあえず、写真だけでも