大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

金曜親子療育教室

2009年03月16日 | 児童デイサービス
 金曜の親子療育教室の様子です。
 解説はスタッフのKが行います。明日には掲載できると思います。乞うご期待!とりあえず、写真を見ていただき、どんな解説がつくかお楽しみに。
 この日、私は参加する予定ではありませんでしたが、何故か写真に写っています。そのわけも後日のお楽しみ…。(3/15)

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金曜日は2組の親子の参加。
(プラス見学者1名でした。)

Kくんは金曜日の参加は久しぶりでしたが、
プログラムを前回、前々回と同じものにしたことで、
ものすごいやる気up_slow

なぜ同じプログラムだったからやる気マンマンだったのか・・・?
他の子よりも、自分は経験があるんだ!
得意なんだ!という自信、
Kくんの大好きなプログラムだったということ
そして、今日で3回目ということで
Kくんの中に見通しがあったのだと思います。

いつもは、お友達の後を追ってまねっこをしたり、
やりたくても出来ないかも・・・
という不安からなかなか積極的にはなれず、隅っこの方へ行ったり、
誘っても「しない!」と言ったり・・・。



そんなKくんが、今日はなんと!!

「遊園地ごっこしようか?」
「うん!!」leftすごい笑顔で答えました。

「遊園地には何がある?」
「観覧車!!」left即答です。

 前回も同じことを聞かれ、
「えーっとえっと・・・」
「かがつくものかな?」とヒントを出すと
「あっ!観覧車!!」
という具合に観覧車は想像していても、
すぐ言葉に出来ませんでした。

でも今回は即答。
それだけ、楽しくて、Kくんにとっては印象深かったのでしょう。
言葉と気持ちがつながった瞬間!!とはこの事。
生きた言葉ですねkirakira2

そして、遊園地ごっこがスタート。

Kくんリクエストの観覧車を用意するためには、大きな机を運ばなくてはなりません。

「Kくん!!重いよー。手伝ってー。」と声を鰍ッますが、
なかなか近づいてきてはくれません。

何度か声を鰍ッていると、しばらく考えたような表情のKくん。
「あ!!男の先生を呼べばいい!!」
男の先生とは、前回、前々回と一緒に遊園地ごっこをした
Uさん(おっちゃん)です。
(そのときの様子は2/26のブログをご覧ください)

大好きな遊びが始まるので、大好きなおっちゃんを呼んで一緒にやりたかったのだと思います。

「じゃあ、Kくんが呼んできてくれる?」
「うん!!」
Kくんは、とっても恥ずかしがりやで、
わざと反対のことを言って強がることも多いのです。
でも、楽しいことをする為に大好きな人を呼ぶということは
こんなにも素直に受け入れてくれたのです。

(私(U)が仕事で忙しいので参加できないことを分かっていて「おっちゃん、遊園地だけでいいから来て!」と誘いに来たもんだから「よっしゃー!」と出しゃばるハメに…(U))

そして、机を運ぶことも一生懸命手伝い、他に何を運んだらいいのか
自分で一生懸命思い出し、運びました。

ようやく観覧車完成kirakira

いつもは、お友達の後を追うKくんが、誰よりも先に登りました。
そして、「もう一回!もう一回!!」
と何度も何度も繰り返して遊んだのです。


少し長くなって難しいバージョンも、どんどんチャレンジしています。




30分近く観覧車を楽しみました。
充分に楽しんだので、切り換えもスムーズ。

このあと、飛行機もしましたが・・・写真がありません。

その後はKくんリクエストのボールプール。
何度も滑りました。
スーパーマンすべりをしたり、弟を背中に乗せて滑ったり・・・


時間が来てしまったので
「楽しかったね。そろそろおやつにしようか?」と言うと、
「まだやりたい!!」とKくん。
では、おやつのあとまたしようということになり、
一旦遊園地ごっこを終了。

おやつを食べていると、Uさんが登場。

「あとで、すもうしようか?」
Kくん、すもうは以前経験済みです。
(この様子は3/5 のブログでご覧ください)
「うん!!」と返事をし、にこやかな顔meromero2

おやつを食べ終わると
「すもうまだかな・・・?」と一人でつぶやいています。
「おっちゃん、(leftとはUさんの事)呼んできたら?」
「うん!!」はりきって呼びに行きました。

すもうの土俵つくりのため
一生懸命テープ貼りを手伝うKくん。down




左に写っているおっちゃんの頭は見ないでくださいbe
この写真はKくんのとてもいい姿なので、載せたい!!
と言ったら、頭が写ってるからなーと大反対されたのです。hi


思いっきりすもうを楽しんで、汗だくになったKくん。
とてもいい顔でした。


(下の写真はHくん。負けるおっちゃんの様子を見て、一人遊びをやめて必死にかかってきました。写真がなくて残念ですが、最後はおっちゃんに兄弟たちも含め3人がかかっても唐黷ネいのを見るや、最後にHくんが参加して4人全員で唐オて大喜びをしました。みんなと一緒に、ボクが(も)頑張る」姿はこの日のもう一つのハイライトでした!) (  )内はU




月に2回ですが、1年近く通ってきているKくん。
なかなか積極的に参加することが出来ずに、
本人もお母さんもモヤモヤしている様子でした。

この日のKくんは
「本当は、ずっとこうやって参加したかったんだよ!!」
と訴えているようでした。


Kくんが、こんなにもいい姿をも見せてくれたことから言えること。


たまたま前回、前々回は他に参加者がおらず、
比べられることへの意識をKくん自身が持たずに参加できたこと。
(それでも、私たちスタッフやお母さんの目はすごく気にしていましたが)

Kくんの得意な遊びをいっぱい取り入れて自信がついたこと。

この人とならあまり得意でないことでも、不安なことでもやってみようかな・・・と思える人が出来たということ。

(総じて、目に見えるワクワクドキドキする遊び=教材があること、自信と支えとなる人=大人があったこと、更に意欲をそそる友だち集団があったこと…でしょうか?(U))

療育教室に通いたい!!と思ってくれる方は多いのですが、
1年継続して通ってきてくれた方は、多いとは言えません。

皆の輪に参加できないしとか、すぐに言葉が出ないし、
と諦めてしまわないでください。

スタッフのHさんの言葉down 
「子どもたちは発達したがってる」

本当にその通り。
発達したがっている子どもたちを、
ゆっくり見守っていきたいと思います。

(スタッフKより)