巻頭写真 : 『モントヌフ』の列柱巨石
海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を巡ろう
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今度は「プロエルメル」から南を巡りましょう
20kmほど南東に下ると『Monteneuf モントヌフ』に至る
ここは
列柱遺跡が迫力があるのです
「カルナック」の様な広大な分布ではないけれど
岩の一個一個が粒ぞろいなのです
太い
高い
鋭い
美しい緑の環境の中にある
自由に歩き回れる
上に乗っても叱られない(お勧めしませんが)
倒れていても
とにかく圧倒的な存在感で
この迫力
確実に人力で切りそろえられたと覚しきものも
人間の手が加えられていないと思われるものも
分厚い物も
削ぎ取られたようなものも
とにかく
存在感はハンパではない
ということで
「モントヌフ」の列石柱遺跡は迫力満点です
※ ※
「モントヌフ」から南西に15km
「プロエルメル」から真南に15km
『Malestroit マレトロワ』という町があります
運河と花と礼拝堂の町『マレトロワ』
ブルターニュという大半島の
西の先端の港町「ブレスト(既出)」と南東の根元の「ナント(未出)」を
幾つかの川を結んで
『Canal Brest-Nante ブレスト=ナント運河』
という水上輸送ラインが存在する
前々回あたりから出てきた「ウスト川」もその一環で
マレトロワ近くのウスト川
幾つかの町を迂回して流れるような所では
実際に運河がバイパスを作ったりしており
この「マレトロワ」の町も湾曲する「ウスト川」を直線で結ぶ運河が
町を横切る
ⒸGoogle Earth
「ウスト川」は右上から流れてきて
「ノートル・ダム島」という小さな島の所から
左上に運河が掘られている
川から運河に入るところ
端に立って川を背に運河の方を見る
実は
「ノートル・ダム島」のすぐ北で
川底の高さが違う
そこで
この位置まで来た船は
水面の高さを調整してもらうことになる
つまりこの位置は「閘門」なのです
一つ上の写真とは逆向きに運河に入る方向の船が待っている写真ですが
こんな感じで水を出し入れする
水準が整うと
通れるわけです
夏のシーズンともなると子供達のカヌー教室のカヌーで
閘門の中がこんな賑わいになることもある
町とウスト川とは切っても切り離せない
ウスト川の水面に映る家と柳が一幅の絵のよう
そして
教会が見えます
『Eglise Saint-Gilles 聖ジル教会』
川越しに見える面とは逆の側面
それから
礼拝堂の廃墟もある
『Chapelle Sainte-Madeleine 聖マドレーヌ礼拝堂』
正面だけ見れば廃墟だとは思えないが
全体を見れば残っているのはほんの一部分だけだとわかる
中側から見る
町の旧市街も良い感じです
「サン・ジル教会」の前の広場
同
壁のプランターにお花が咲き誇っている季節に
ぜひ見たい家
『Fontaine de Dragon ドラゴンの泉』
『Croix de Joubin ジゥウバンの十字架(カルヴェール)』
そして
この左手前と右側の家のように黒っぽい石のゴツゴツした家並みが
いかにも「ブルターニュ」なんです
※ ※
さらに「マレトロワ」の真南15kmで
『Rochefort-en-Terre ロッシュフォール・アン・テール』に至る
この通りに並ぶ建物の多くは16〜17世紀のもので
それらの家々は個別に国の登録文化財に指定されている
16世紀の家
16世紀の家
17世紀(1666年)の家
中心部から北西のはずれの高台に城がある
城壁と塔
城壁の搦め手門
城の入り口の門
城のテラスに立つ聖母像
城の礼拝堂
礼拝堂は城壁の上に建っている
『Eglise Notre-Dame de la Tronchaye トロンシェの聖母教会』
カルヴェール
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