『Lac de sainte-Croix サント・クロワ湖』
プロヴァンスで重要な河川が三本
フランスとスイスの国境にある『レマン湖』から東に流れ
リヨンで「ソーヌ河」と合流してまっすぐ南下する
『Le Rhône ローヌ河』
レマン湖よりかなり南
イタリア国境のアルプスのフランス側に源を持ち
南西に流れて
「アヴィニヨン」で「ローヌ河」に合流する
『La Durance デュランス河』
「ヂュランス河」よりもっと南のアルプスから西に流れ
『エックス・アン・プロヴァンス』北東10kmで
「デュランス河」に合流する
『Le Verdon ヴェルドン河』
地図右端のグレーのギザギザ線がイタリアとの国境線
一番下の『ヴェルドン河』が『デュランス河』に合流する10kmほど手前に
『Lac Sainte-Croix サント・クロワ湖』
という湖がある
ちなみに『ムスティエ・サント・マリー』は
その湖のすぐ北側
ウォーター・レジャーのメッカとなっている
実は『サント・クロワ湖』は人造湖
勿論「水力発電」のための
湖の
当然ですが『ヴェルドン河』の入ってくる方と逆が
ダムになる
少し離れてみるとこんな感じ
逆方向
ヴェルドン河が湖に入る方向は
同じように橋がかかって
同じように狭くなるが
カヌーの基地は
夏には多くのヴァカンス客達で賑わう
なぜなら
ここから上流に入って行くと急激に両岸が高くなり
大峡谷を形作る絶景だから
『グラン・キャニヨン』の入り口
『Le Grand Canion グラン・キャニヨン』
という名が付いている
滝もある
勘違いしてほしくないが
ネヴァダの「グランド・キャニヨン」をパクった
バッタもんではありませぬ
こちらが本家です
「Canyon」はフランス語で「(切り立った)峡谷」
「Grand」がつけば
『大峡谷』
17世紀以後ヨーロッパから大西洋を新大陸へ渡った人々が
今のアリゾナ州で巨大な峡谷を見つけ
フランス語から英語になっていた同じ言葉で呼ぶよになっただけ
ちなみにフランス語では「グランド」ではなく
『グラン・キャニヨン』
となる
ダム湖に近いあたりは水量も多いが
流れを遡るに連れて
徐々に水かさが減って行く
そして
この独特の水の色
『Vert(ヴェール) 緑』
から
この河の名前「ヴェルドン」がつけられたそう
上から見ると
さらに上流に進むと
さらに切り立って高くなる
高いでしょう
狭いでしょう
急峻でしょう
『グラン(ド)・キャニヨン』の名にふさわしい景観ですよね
やや「Y字」に分岐しているところも
もはや
上から覗き込んでも
流れが見えなくなる
そして
さらに上流に進むと
両側の絶壁が絶壁ではなくなって
穏やかな
しかし深い谷に姿を変える
この谷底を
見てみたくはないですか
ということで
降りられます
切り通しの見学ルートがある
そして
改めて断崖の絶壁ぶりが物凄い事に
気がつくのです
こうして
本家『グラン・キャニヨン』探検は終わります
「サント・クロワ湖」を離れて
『ヴェルドン河』を遡る左岸の道に入ると
どんどん上り坂になっていって
振り返ると湖がまだ見えるあたりに
フランスらしくない妙に美しいお城がある
『Château de l'Aiguine レギーヌ城』
湖を見晴らす絶好の位置に立っている
四隅の丸い塔の三角屋根が
色が
違う
色タイルの瓦は
ブルゴーニュ
その領地だったフランドル(ベルギー/オランダ)にも
そのフランドルの大公女を娶ったハプスブルクのウイーンなどにも
あるのだが
南仏風の背が低く(と言っても4階建)
勾配がないに等しい屋根で見ると
とても不思議に見える
近づいてよく見ると
四重の刳り型軒蛇腹などは完全に南仏だ
お庭は見学できる
糸杉の風情といい
四つ折れ階段の繰り返しといい
広いプールといい
まるで
イタリアのパラッツォみたいだ
せっかくだから
城内にも入れていただこう
エントランス・ホールに入っただけで
城
というより大富豪の大邸宅
という雰囲気
パソコンの存在が
書斎らしくて良い感じ
さらに
トレーニングマシンが
「大富豪」の日常生活を感じさせる
ダイニング・ルーム
サロン
正面大階段
建物の基礎の地下室みたいな壁と天井だが
窓がある通り
ここは半地下なのです
何の部屋だかは不明だが構造上は基礎部分
当然「家族の礼拝堂」もあります
ここは屋根の下の最上階
湖を背に城を見る
『Aiguine エギーヌ村』
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
【お願い】
皆様の「ご感想」「ご意見」「ご要望」「その他何でも」をお待ちしています
右下の「コメント」ボタンからどうぞ
実名でなくても構いません
※
具体的にご旅行にご興味がお有りの方は次のサイトも御覧ください
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます