まあ、都下に住んでいた頃も最悪だったけどね。
そう、涙が止まらなくなるよりはマシだし、
お酒を飲むより、紅茶が美味しい方がマシだし、
何しろ、娘と笑ってられるのは、
幸福だ。
でも、少しこぼさせてもらう。
夏休みに入って、
昼ごはんもしっかり作らなくてはならなかったのは、
迂闊だった。
お弁当持ちの日もあるし。
今日は、友人が送ってくれたカニの缶詰めと、
冷凍庫で発見されたささ身と、
イカの切れ端と、
庭で採れたパプリカと、
シソで、
和風パスタ作って美味しかった。
妹と姪っ子は、大荷物乗せたトラックと共に八王子に向かった。
最終的な引っ越しは来月になってから。
大きなものだけ運びに。
米を買わなくては。
買い物に行きたいな。
〔13歳〕
私にとって13歳というのはひとつの区切りだ。
娘が13歳になって、
いつも現金を渡してすませていた誕生日プレゼントを、
今年は確かな要望もあったので、
ジンさんのメカクシレコーズを買ってあげた。
なんというか、
斬新な世界だ。
娘が楽しげにしているのは、いい。
8月のお盆が、特別のものとなる。
楽しい青春を送っている。
そのサポートができるのも、幸せだ。
なんか、今日はやけに気分がよくて、
幸せで仕方ない。
結構あちこちで物がなくてこまるけど、
よく考えれば、なんとかなる。
考えるのが楽しいんだ。
〔凉をとる〕
最近、ポーションタイプの蜜があって便利。
冬に、シンクの下から瓶が出てきて、
うんざりしながら捨てる無駄がなくなると思う。
私はイチゴのシロップに、
甘酒のシロップを作ってかけてみた。
…不思議な味わい。
甘酒だけの方がいけるかも知れない。
〔雷雨〕
夕方になって、
グズグズしていた雨空から、ようやく雨が落ちてきた。
バシャバシャと打ち付けるような雨は、
すぐに止み、
牛乳を買いに、近くのコンビニに歩く。
土が食んだ雨のにおいがする。
山の英気を含んだ、
7月とはとても思えない涼しい風が吹いてきた。
青の信号を見て走る私は、やはりどこか浮かれていた。
強い日差しに照らされる山の側面。
遠ざかってゆく黒い雲。
走る風。
ここで生きている、それだけで幸せな気がした。
今、家で懸命にトランペットの練習をしている愛しい存在が、
いつかこの場所から去ってしまったとしても、
きっと、私は大丈夫。
近い将来、父は消えてしまうだろう。
辛い雑事を一人でこなして、全てにかたがついたときも、
きっと、大丈夫。
今日はそんな予感が、したんだ。