想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

増殖するものの意味。

2013-09-26 15:45:50 | 日記

血液検査の結果を聞いてきた。
びっくりしたのだが、白血球の数が基準値を超えて多いという結果。
一瞬、白血病?って想ったが、
これは、精神安定剤の副作用か、
ストレスかも知れないと云われた。
えええ…? そんなんで白血球って増えるの?!てびっくりよ。
あ、でも、そらも幼いとき、基準値の二倍あると云われたことが。
でも、あの時は「お母さん、これは大変問題ですよ」と脅された。
結果、数日で治ったが。
あとはアレルギーで増えることがあるそうな。
でも、私の場合、多分、精神的なストレスでしょうってことになった。

なんか、納得いかないんだけど、
こうも先生がズバリ指摘するんだからそうなのだろう。
精神科の方にカルテを回しておくと云われ、
解放。

疲れだけがつのった…


帰ると父がタブレットで囲碁をやっていた。
代金が1000円足りなかったことを云われる。
間髪入れずに、「パッド交換してくれる?」
それで、私の血液検査のことは聞かない。
興味がないのか、自分のことしか考えられないのか、
大した病気じゃないとしてもだ、
結果を聞いてくれないと云うのは凄く寂しい。
家族として、寂しい。
でも、父と云う人はそういうひとだった。
具合が悪いと云えば「みんなそうだよ」「気のせいじゃない?」「自分も時々そうなるよ」
そんな感じで母の癌は手遅れになってから発見された。
腹膜炎になっていても、
痛みをこらえてまで買い物に行ったり、
家事をしたり、
勿論家業も休ませないひとだ。
末期のがんだと判ったら「癌だって、あははは」と私に云った。
そういうひと。

憎い…。心底、憎い。
パッド交換して、10分くらい、
洗った洗濯物を持って再度行くと、
また、パッド交換だと云う。
その時に、「お父さんは私が病院に行っても、
何の心配もしないし、興味ももたないんだね」と云った。
「え、心配してるけど」
で、なんか異常があったのかは聞かない。
心配しているだけ。
知ろうとしない。
パッド交換はしてほしい。
おしっこが二度も出てしまった。

「………」

怒りがこみあげてきた。
介護って、思い合ってこそ成立するものじゃない?
色んなひとがいて、中には酷いやり方で終わらせようとするひともいる。
いくら新しいパッドに代えてもらったとしても、
それは「介護」ではない。介護とは云えない行為だ。
幸い父は、病院では軽くあしらわれて辛い思いをしたらしいが、
家にいる間は、ホームヘルパーさんも、私も、
とても注意して丁寧にやっている。
みんな笑顔で接し、思いやりもある。
それこそ介護だと想う。
人の痛みが判っている。
思いやりから介護はできるものだと想う。
その思いやりが一方通行で、
父は、こんなに優しくに接してくれるひとにまで、
あのひとはここがだめ、このひとはここがだめ。
そして、家族なのに、私のことも聞いてくれない。
哀しかった。
でも、はじめからそういう人だったことを思い出した。
そして、やる気を失った私は、
ケアマネさんに、3日間だけ食事介護までしてほしいと申し出た。
こんな殺気立った状況で、食事をさせるなんて無理だ。
私の理性は糸一本でつながっているようなものだ。

ただ単に、聞いて欲しかった。父親として。
身体は大丈夫なのか?
その一言で、私は頑張れるはずだった。
それなのに、あろうことか殺意を抱いてしまった。
三日休んで頭を冷やそうと想う。


コメント
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