想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

3分の電話。

2022-10-23 17:20:00 | 日記
先日、病院から電話があり、じいがリハビリの成果が出て、話ができるようになり、リハビリの時に、車椅子に乗った時に、公衆電話から私に電話したいと言っている。また、昔使っていたタブレットはまだあるか、と聞かれた。タブレットは10年以上前のことで、既にない。また買って欲しいとか、病院で使えるように契約して欲しいとか言われるのかな。どうしよう、月の出費がこれ以上増えたら困るな…。電話で話ってなんだろう? 家に帰りたいとか言い出すんじゃ?
 色々考えて不安になってた。時刻通り電話がきたら、想像以上に聞きやすい声で話ができて、元気にやっているかと問われた。何か話があるのかと聞くと、別にないよ。声が聞きたかっただけだと言われた。ゼリーもたくさん買わないでいいよ。ニット帽も急がなくていい。身体を大事に過ごして欲しい。

 涙が出た。余裕はないのに、じいをさしおいて旅行に行ったり、無理強いされるのを恐れた。保身に回ってしまった。私は親不孝者だ。つくづく親不孝者だと思った。たった3分くらいの電話、じいの望みは、私の声を聞くことだった。

 来週の月曜日、コロナワクチン四回目の予約を入れる。
コメント
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