娘が産まれてから、24年が経った。
どんなに月日が流れても、
忘れることができない日。
人生でいちばん痛い思いと、
いちばんの幸せを感じた日。
母は私を産んだ時、
女の子だから、いつの日か、
こんな痛い思いをするんだなと、
真っ先に思ったらしいが、
本当に、その通りだったから。
とにかくね、
パートナーは役に立たないんだわ。
中には献身的に、
寝ずにサポートしてくれる旦那様もいるかも知れないが、
私の旦那は、私のベッドでずっと寝ていた。
私が陣痛で苦しんでいるのに、
背中を摩ってくれもしない。
殴りたかった。
寝るなら家に帰れ。
いない方がましだ。
ベッドを返せ。
あの日、彼に感じた違和感を、
もっと真剣に考察すべきだったな。
腹を切られても、
2日後には歩けと云われ、
痛みに耐えて、娘に会いに行く。
保育器に入っていた娘が
小さすぎて、安堵よりも、
不安が大きく、普通に産めなかった自分に腹が立った。
そんな想いすら、共有できない。
孤独を感じたけど、
娘が、かわいすぎたから、
もうどうでも良かった。
どんな女の子になるだろう。
どんな大人になるだろう。
何が起ころうと、
絶対、離れない。
自分の命すら、
差し出せる。
神に祈った。
とにかく、健やかであれと、
願った。
両手首骨折という事故があったり、
成人してから少し、喘息が出たようだが、
今のところ、元気に生きてくれている。
24年間、ありがとうと、
神に感謝した。
そして。この先もよろしく頼むと。
24歳、おめでとう。
