【もう帰宅】
休みもあっという間。今日は元旦那が、帰り道四万温泉に寄りながら、信州まで送ってくれることになった。朝ごはんを食べてから、また義父のお墓に寄って、埼玉勢と別れた。四万温泉は、千と千尋の神隠しのモデルとなった温泉街のひとつで、素晴らしく透明なブルーが自慢の河やダムもある。四万ブルーをまずは見るべく向かったが、台風の影響で水は濁っていた。
映画のモデルとなった旅館も、思ったより小さくこじんまりとしていた。
まあ、そんなものだよねーと言いつつ、遅いお昼は温泉街の喫茶店で。
温泉街自体も寂れていた。じいの病院がある温泉郷よりは人はいたけど。
このブルーサイダーのような河が見られるはずだったのに、残念だ。
温泉は、モデルとなった旅館の中の日帰り温泉を利用する予定だったけど、ひとり2000円する上に、脱衣所なし、ドライヤーなしと聞いて、脱衣所ないのに服はどうするの?と不安になりやめた。帰る道中にもっと安くて設備の整った温泉があったので、そちらに寄ることになった。帰りは温泉寄りながら下道で帰ったけどあっという間。私を送り届けて、元旦那は相模原に帰って行った。買い物には付き合うし、頼まれたこともちゃんとする。私が好きな温泉にも付き合ってくれる。元旦那は、お金と仕事の面でしっかり立ち直ってくれれば、良い人だと思う。一緒に過ごして楽しかった。でも、もう元には戻れないんだろうなと、車を見送りながら思った。たまに会うから、少しのズレも見過ごせる。20年、ひとりでやってきた私は、もう自由に生きる方が気楽でいい。もう何も、悩みたくない。抱え込みたくない。おかーさんのことも、たまにだからきっと楽しく過ごせるのだと思う。これが日常になれば多分しんどくなるのだろう。義弟君も、末っ子君がある程度大きくなったら離婚するとか言っているし、こんな関係も長くは続かないのだと思うと、ちょっと寂しくなった。
いつか、埼玉に帰れなくなったら。私はひとりで旅をしよう。