大学というところは、夏休みが無くて…。
授業の無い時期だからこそ、色んなイベントが入ってきます。
もっと、みんな、休めばいいのに…と思うんですが(汗)
特に、この大学には大島巌さんという、強迫的に?真面目に仕事をする人がいるので。
猛暑の続く今夏も、燃えるようなパッションで、イベント目白押しです。
(今年のリカバリーフォーラムは、文京学院大学に会場を移しましたが)
社大の大学院は、この大島さんのご尽力で「大学院GP」というものに採択され、
「プログラム評価研究履修コース」というものを今年度から設けています。
博士前期・後期課程を通じて、独立したプログラム評価研究者を育成するというものです。
現場の人には「プログラム評価」って言っても、なかなかピンと来ないでしょうけど。
要するに、問題を改善するための色々な取り組みを、客観的に評価するってことですかね?
長期在院患者の地域移行を進めるには、どんな取り組みが必要で有効であるか?…とか。
多くの取り組みは、あまり緻密な設計図もなく、試行錯誤しながらスタートします。
実践の基盤になっている経験知が、あまり検証されないままなのが、福祉領域でしたし。
取り組まれる内容(プログラム)の設計って、その場の人の力量に負うところが大です。
でも、職人的に取り組まれている技能は、残念ながらその場限りになってしまう訳で。
どんなプログラム組み立てが、当事者の利益になるのか検証もされずでは、やはりまずい。
特に、個人の関わりだけでなく、組織的・継続的な取り組み(事業)がなされる時には。
行政が主導するような、この事業が、「社会プログラム」と呼ばれているものです。
社会プログラムはシステムとして、影響力が大きい訳ですが、結構無計画だったりします。
現場が遵守しようとする事業要綱を見ても、ほとんど思いつきで根拠も乏しいことだらけ。
こういった社会プログラムの機能や成果を、把握・査定するのが、プログラム評価です。
どんな現場の取り組みが成果を生んでいるのか、事業の組み立てはどこが雑なのか…。
社会福祉のような対人サービス領域で、主要な実践研究法になってきています。
…というのが、僕の浅薄な「プログラム評価研究」の理解ですが、合ってますかね?(笑)
ともあれ、その国際的権威であるフィリス・ソロモンさんを迎えての国際セミナーです。
日々の実践を振り返る、目から鱗の体験ができる…かも…?(眠くなる…かも?)(爆)
詳しくは、ホームページをご覧下さい。
福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト国際セミナー
http://psilocybe.co.jp/0804/
※画像は、僕の家の近く、玉川上水の風景です。
しばし、緑陰の流れの涼を感じて頂ければと。
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文部科学省 組織的な大学院教育改革推進プログラム(大学院GP)
「福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト国際セミナー」
【テーマ】
福祉サービスプログラム評価者・評価研究者育成の現状と課題
~アジア型福祉社会創造に向けた福祉プログラム評価の活用のために~
【開催趣旨】
2008年に発表された日本学術会議「近未来の社会福祉教育のあり方」では、福祉系大学の責務として「社会福祉現象をめぐる理論的・実証的研究の積み重ね」を基盤に、教育プログラムを開発する必要性が指摘されています。
社会福祉政策の科学的な評価、および福祉実践の体系化・理論化には、プログラム評価アプローチは欠くことができません。
しかしながら日本およびアジア諸国では、プログラム評価の力量をもつ実践研究者あるいは研究的実践家の養成が体系的には行われていません。
一方、アジア社会には共通して従来の福祉国家モデルに頼ることなく、アジア型福祉社会の構築が求められております。
このような中、アジア型福祉社会創造に貢献できる福祉サービスプログラム評価者・評価研究者の育成が大きな課題になっております。
この福祉評価教育国際セミナーは、2カ年2回にわたって実施します。
今回開催する第1回セミナーでは、中国、韓国、日本の福祉サービス・プログラム評価の第一人者にお集まり頂き、各国が直面する福祉サービス・プログラム評価の現状と課題を共有するとともに、評価人材が福祉サービスのプログラム評価システムで果たすべき役割と、福祉系大学・大学院における福祉プログラム評価人材養成のあり方を、福祉プログラム評価に関心をもつ全国の関係者の皆さま方とともに検討したいと考えます。
これらの検討を踏まえて、来年7月に開催予定の第2回セミナーでは、アジア諸国で共通に活用できる有用性の高い実践的福祉プログラム評価教育法の実施ガイドライン作成を目指したいと考えます。
以上の課題にご関心をお持ちの多くの皆さまが、本国際セミナーにご参加頂きますよう、ご案内申し上げます。
2010年7月
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科 研究科長 大 島 巌
【日時】
2010年8月4日 水曜日 10:00-17:00
2010年8月5日 木曜日 13:00-16:30 (午前中は非公開)
【会場】
日本社会事業大学教学A棟A401教室 (東京都清瀬市竹丘3-1-30)
アクセスマップ:http://www.jcsw.ac.jp/gaiyo/access_pop12.html
【セミナープログラム】
◆第一日目:8月4日 水曜日
○挨拶、オリエンテーション(10:00~)
○基調報告(10:15~)
「日本社会事業大学・福祉サービスのプログラム評価研究者育成プロジェクト」の概要と期待される成果
大島巌(日本社会事業大学大学院研究科長・教授)
○各国における社会福祉サービス・プログラム評価の現状と評価人材育成の課題(11:00~)
座長:小林良二(東洋大学教授)
○日本における取り組みと課題
平岡公一(お茶の水女子大学教授)
○韓国における取り組みと課題
鄭茂晟(韓国ソンシル大学教授)
○中国における取り組みと課題
高翔(北京大学准教授)
○アメリカにおける取り組みと課題、コメント
フィリス ソロモン(ペンシルバニア大学教授)
○全体討論(~17:00)
○懇親会(18:00~)
◆第二日目:8月5日木曜日
【非公開セミナー:福祉系大学関係者のみ参加】(10:00~12:00)
○報告
「福祉プログラム評価研究指導マニュアル・ガイドラインの枠組みと考え方:教育カリキュラムへの反映を目指して」
大島 巌(日本社会事業大学教授)
○全体討論
「福祉系大学・大学院における福祉プログラム評価者・評価研究者の育成のあり方:評価機関との連携、教育カリキュラム」
【公開講演会】(13:00-16:30)
○記念講演
「科学的根拠に基づく実践プログラムの形成評価と国際的技術移転の方法、評価人材育成の課題」
講師:フィリス・ソロモン(ペンシルバニア大学社会政策・社会実践学部教授)
○総括討論
座長:大島 巌(日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科科長)
【参加者】
福祉サービスのプログラム評価者・評価研究者育成に関心をお持ちの大学教員、プログラム評価実務者・管理者、研究者、大学院学生など
※講演は英語で行われますが、日本語通訳が付きます。参加費は無料です。
【申し込み方法・定員】
下記の参加登録ページあるいはその他の登録先に、ご氏名、ご所属、連絡先をご連絡ください。
事務処理上できるだけ参加登録ページからの登録をお願いします。
電話によるお申し込みは受け付けておりません。
定員は100名(先着順)。
希望者多数の場合はお断りをする場合があります。
【連絡先・セミナー事務局】
日本社会事業大学大学院教務課(担当:郷野美央)
・参加登録ページ:http://psilocybe.co.jp/0804/
・その他の登録先:E-mail: oshima.jcsw@gmail.com Fax 042-496-3101