石毛直道先生の著書「食卓文明論」はいろいろな角度から考えさせられる内容です。
個人的に面白いと思ったエピソードを2つ紹介します。
1:柳田国男先生が1932年発行の「明治大正史」の中で、「暖かい飯と味噌汁と浅漬と茶との生活は、実は現在の最小家族制がやっと拵(こしら)へあげた新様式である」と指摘しているそうです(p163)。
つまり、このような食事でさえ、やっと昭和初期に成立したという訳ですので、ましてや「暖かいご飯に味噌汁に漬け物におかず3種の、一汁三菜が日本の伝統」などという、最近よく耳にする説は、(以前にもこのブログで詳しく記しましたが)やっぱり作り話ですね。
2:食卓文明論のp204によると、(江戸時代から大正時代まで主流だった)銘々膳の食事では、食前食後の挨拶がなかった例が非常に多いのだそうです!しかもこの研究は、あのあまりにも有名な熊倉功夫先生の研究結果です。
いったい誰なんでしょう。「昔から日本人は皆、命を分け与えてくれた食べものや、それを生産した農家さん、調理してくれた方への感謝を込めて『いただきます』『ごちそうさま』と唱えてました。」などという、もっともらしいウソを広めた人達は。
個人的に面白いと思ったエピソードを2つ紹介します。
1:柳田国男先生が1932年発行の「明治大正史」の中で、「暖かい飯と味噌汁と浅漬と茶との生活は、実は現在の最小家族制がやっと拵(こしら)へあげた新様式である」と指摘しているそうです(p163)。
つまり、このような食事でさえ、やっと昭和初期に成立したという訳ですので、ましてや「暖かいご飯に味噌汁に漬け物におかず3種の、一汁三菜が日本の伝統」などという、最近よく耳にする説は、(以前にもこのブログで詳しく記しましたが)やっぱり作り話ですね。
2:食卓文明論のp204によると、(江戸時代から大正時代まで主流だった)銘々膳の食事では、食前食後の挨拶がなかった例が非常に多いのだそうです!しかもこの研究は、あのあまりにも有名な熊倉功夫先生の研究結果です。
いったい誰なんでしょう。「昔から日本人は皆、命を分け与えてくれた食べものや、それを生産した農家さん、調理してくれた方への感謝を込めて『いただきます』『ごちそうさま』と唱えてました。」などという、もっともらしいウソを広めた人達は。