自分の意志を貫く・・・我が人生に悔いなし
世の中に偉大な業績を残された多くの人達は、自分の意志、夢を貫いてきたのである。
自分の意志や夢に一生を捧げる人こそ幸せな人でありましよう。
しかし、世の中は組織の決まりがあり、社会のル-ルがあって、それに縛られてしまい
ます。よって、自分の意志を貫くことは極めて困難が付きまといます。つまり世の中のル
-ルに我慢し耐えながら、それを当然のこととして日々を過ごしています。その範囲で幸
せを掴むということになります。そのことで自分の意志というものを我慢して過ごすしか
ないと思っているのだろうと考えます。自分が晩年期を迎えるころになると、改めて今ま
で自分の意志というのがどのくらい発揮できたのかと、反省とも後悔とも知れぬ想いに至
ってしまうのです。
若い時にもっとやりたかったことをしたかったと、あの時に考えた夢に挑戦してみたか
った、周りに妥協してしまったと悔やむ気持ちが湧いてきます。
私は比較的、周りや会社の在り方に捉われずに、配属した職種から他の職種に頼み込ん
で3度も方向を変更しました。もちろんその時その時々でやり残したことは数え切れない
ほどありますが、大きな方向だけは自分で決めて進んで来ました。周りの人たちはあの人
は我がままで勝手な人だと思われたことと自覚していますが、あまりそれを気に懸けたこ
とがないほど、自分の意志を通して来ました。そして、来年は80歳になりますが、現在
も仕事を続けております。
自分の意志をしっかりと身に着けることが大切なことだと思います。他人に物事を聞く
場合においても自分の意志をしっかりと肚に据えた上でいろいろの人に相談する教わるこ
が大切です。そして自分の意志を表明しつつ他に意見を求めるという在り方が必要でしよ
う。他人を批判したり世の中を批判して嘆くよりは、自分の置かれた環境の下で、自分の
気持、思いを明確にしていくこと。組織にあっては、意見を述べた上で決まったことには、
従って行く。いつまでもぶつぶつ思わず、勿論言葉にも出さずに割り切ってしまう。精神
の在り方を身に着けるべきと思うのです。
自分のこれまでの人生の日々を総括してみる時、世の中に大した貢献はありませんが、
ほぼ満足のいくものであったと思って要るところです。我が人生に悔いなし。