振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

色んな果物が気軽に味わえる、南国チェンマイはフルーツ天国

2025-02-23 15:19:29 | チェンマイステイ
チェンマイの宿近くにあるターニン市場内には果物屋さんが5〜6軒はあるだろうか。旬の果物を2〜3種類だけ扱う小規模店もあれば、色んな果物を10種類以上扱う店もある。

冬の1〜2月に最もたくさん目にする果物は日本と同じでミカンだろう。特に春節が始まる頃には特設台を出して売っていた。




キロ売りで45〜60バーツ(約200〜300円)だから、日本のスーパーで買う値段の1/3以下と安く、1個20円くらいから食べられるのではないだろうか。わが家でよく食べている紀州産のモノより皮が厚いが甘くて美味い。タネがあるのが難点と言えば難点。それに表面がテカテカしてワックス(植物性パラフィン)処理がされているが、これは外観を良くするためではなく、防カビ防虫防腐のためのようだ。

南国フルーツの代表選手はマンゴーだろう。キロ売りで45〜60バーツでミカンと同じくらいだがマンゴーには大きなタネがある。小ぶりなモノで1個350グラム、大きいと500グラムを越える。





ポージェットと言う名前の有名店でテイクアウトした40バーツのカオマンガイ(鶏ガラスープ付き)とマンゴーの昼食。






これは赤パパイヤで、ターニン市場横でパートンコー(揚げパン)と豆乳を売っている屋台の奥さんにもらった。甘くてメロンの味に似ている。タイ料理のサラダ「ソムタム」に使われるのは青パパイヤだ。


屋台で買っている豆乳とパートンコーの朝食がこれで、お皿には
パートンコーとジャックフルーツがのっている。このジャックフルーツ(タイ語でカヌン)も屋台の奥さんからの頂き物で、パパイヤもそうだが自宅の庭で採れるらしい。どんなお宅なのか一度覗いてみたいものだ。


ジャックフルーツはターニン市場で売っているが、大きな果実の皮を削るようにしてタネを包んだ実を取出し、タネを除いた実だけが500グラム70バーツ(約320円)だ。甘くて水分は少なめでコリコリした食感と、少しだけ特有のニオイがある。血圧を下げる効果があるそうだ。冷凍にして食べても美味しかった。

タネは別に売っていて、同じ宿の知り合いの
人からもらって食べたが、甘栗を少し淡白にしたような味だった。


ドラゴンフルーツはキロ50〜70バーツ(約230〜320円)で買え、1個4〜600グラムくらい。水分が多くてさっぱりした甘味が特長。

市場でテイクアウトした朝食のお粥(卵入り30バーツ)とドラゴンフルーツ。ターニン市場は朝の6時半頃から開店する店があり、朝食や果物が買える。

また市場ではカットしたフルーツを袋に入れて10〜20バーツで売る店もあり、画像はないがスイカやローズアップル(タイ語でチョンプー)、メロンなどもよく買った。どのフルーツも安く、手軽に買えて味わえるのがタイならではと思う。


















巳年の人にご利益あるお寺、ワットチェットヨート

2025-02-09 15:32:24 | チェンマイステイ
滞在中のチェンマイの宿から歩いて20分ほどの場所に、ワットチェットヨートと言うお寺がある。境内の一角にコブラの置き物が並べられた場所があり、蓮華座に座る仏様をコブラが守護しているような像もある。


タイでは巳年生まれの人が、一生に1度はここのお寺をお参りすることを勧められ、そうすることで御利益が期待出来るとされている。今年は巳年だけに訪れる人が多いかもしれない。

自分は辰年生まれで丁度辰年だった昨年夏、同じくチェンマイにあり辰年の人のお寺とされるワットプラシンにお参りした。たまたま軍関係の行事が催されて本堂には入れなかったが通算3度目の参拝でもあり、目的は達せられたと思う。

このようにタイの北部と東北部には十二支の干支ごとに守護してくれるお寺が12ヶ所有る。具体的な寺院名などは、「タイ」「干支」「お寺」でネット検索して欲しい。

どういう訳か申年のお寺だけがタイ東部のラオス国境メコン川沿いにあるが、それ以外はタイ北部にあり、チェンマイ県内には子年、辰年、巳年、未年、戌年のお寺がある。子年のお寺だけ県の南端にあるため旧市街から60キロ位あるが、他の4か所のお寺は比較的容易に行ける。辰年のワットプラシンと未年のワットプラタートドイステープはチェンマイ観光の定番スポット寺院でもあり、既に行ったことのある人にはガイドさんから干支の説明があったかもしれない。旅行の目的に自分の干支のお寺参りなど、楽しいではないか。


干支の話からワットチェットヨートに話を戻すが、ここは自分の気に入っているお寺なのでチェンマイに来るたびに足を運んでいて、以前にも紹介したことがある。旧市街にあるお寺やワットドイステープのように観光客が押し寄せることがなく、木々が多く静かでのんびりできるのが良い。










お寺の名前のチェットヨートは七つの尖塔の意味で、四角いレンガ造りの仏塔の上部に七つの尖塔がある。


七つ全部が見える場所が限られていて、画像の右から2番目の尖塔の左側に木で隠れるように一つ、左から2番目の尖塔の右横に一つ、計七つになる。創建は15世紀頃でインド様式で建てられたとあるが、戦争の影響もあったのかレリーフは崩れ落ち、長い時間の経過を感じさせる。



ニマンヘミンやメイヤーでショッピングの用事があれば、このお寺までは約1キロなので徒歩でも来れる。さらに約0.6キロ先には国立博物館もあり、時間に余裕があればセラドン焼など、タイ北部で700年続く陶磁器の歴史が分かるのでオススメだ。

ちなみに巳年のお寺と言っても置き物だけで、私のようにヘビが苦手な人は少なくないと思うが、生きた本物のヘビやコブラはいないと思うのでご安心を。
















ハシゴ車から兵員輸送車まで、チェンマイの子供の日イベント

2025-02-06 17:37:04 | チェンマイステイ
1月12日土曜日、 散歩に出かけた先でチェンマイ市営競技場に入ってみると、小学生くらいまでの子供とその親たちがたくさんいる。何か子供向けのイベントをやっているみたいだ。テントに向かって並ぶ行列の先ではおもちゃや、お菓子の詰まった袋が配られている。  

後で調べてみるとタイでは1月の第2土曜日は子供の日とされ、祝祭日ではないが全国的にイベントが行われるようだ。

機関銃を装備した兵員輸送車

75ミリ榴弾砲?

高機動車


タイ陸軍の軍用車両や大砲が展示されている。子供だけでなくお父さんも乗り込んで熱心に装備をいじくっている。こんな展示は大人だって興味あるに決まっている。日本でも自衛隊祭などで駐屯地内では展示されたりするが、子供向けのイベントはあるのだろうか?

別の場所では消防隊によるイベントがあり、ハシゴ車がバスケットに子供たちを乗せてハシゴを空に伸ばしていた。高いだけに子供たちは喜んでいると言うより、皆緊張して表情が硬いのは当たり前だ。




レスキュー隊はジップラインを設置して子供を滑走させていた。高低差が少なく、小さい子供だと体重も軽いので隊員がフリを付けないと終点まで届かないようだ。わずか5〜60メートルのジップラインだが順番待ちする子どもたちの列は長く、わくわくしながら並んでいるようだった。


会場に入った時に大型の消防用と見える送風機が置いてあり、何をするのか疑問に思っていたが、エンジンの音が聞こえてきたので行ってみた。何と、シャボン玉飛ばし機だった。しかしながらこんな道具まで繰り出すサービス精神は大いに評価するが、子供たちの人気は今イチだったように見えたのは残念。



会場の片隅に停めてあった救急車に日本語が書かれていたので気になった。よく見ると長野県で使われていた車両のようで、こちらに寄贈され第二の人生をタイで送っているようだ。日本の消防署のエンブレムもそのまま装着されている。エンブレムの上のタイ語をグーグルで翻訳してみると「ゴールデンロータス」になるが、この救急車の愛称かもしれない。
















タイの春節(旧正月)は祝日でもないのに賑やかだ、他の国の春節は祝日か?

2025-01-31 13:43:27 | チェンマイステイ
1月28日、近くにあるターニン市場で爆竹が鳴り、ドラや太鼓の音が聞こえてくる。しばらくして日本の正月にある(昔はあった?)いわゆる獅子舞が市場内を回ってるのが見えた。長崎くんちや神戸、横浜の中華街の春節に見る龍舞と同じで、玉を追っかけてドラゴンが踊っている。

春節の飾り付けをしたターニン市場内の店舗

果物店では路上に特設台を設けてミカンが並んでいたが、常設台にはドラゴンフルーツやローズアップルなど赤い果物を増やしている


市場内の店舗でも27日から春節用の食品と思われる品が増え、28日には買い物客の車で市場周辺の道路が大渋滞。滞在中の宿でも今日(29日)は受付の女性スタッフが赤いチャイニーズドレスを着て、ちょっと恥ずかしそうにしている。中国系の宿泊者は少ないと思うが、館内の飾り付けも春節を演出している。

と言ってタイの春節は国が定める祝祭日ではなく、学校や官庁も休まない平日扱いだ。一部の店舗や華僑系の企業では休むところもあるようだが、そこでNETで少し調べてみると

☆春節を祝祭日と定めている国( )は2025年の日数
 韓国 (3日)2025年は臨時祝日(27日)と土日曜日をプラスで実質6連休
 中国 (8日)1/26(日)と2/8(土)は代わりとして振替出勤日
 台湾 (5日)土日曜日をプラスで実質9連休 2/8(土は振替出勤日)
 ベトナム (5日)土日曜日プラスで実質9連休
 ミャンマー (1日)2025年から新設
 マレーシア (2日)
 シンガポール (2日)
 インドネシア (1日)
 フィリピン (1日)

中国と台湾は当然として、歴史的に漢民族の支配を受けたり儒教文化の影響を受けた韓国やベトナムで休日が多く、春節を大事にしていることが分かる。

また、マレーシアやシンガポール、インドネシアなど、多民族多宗教で国民の中に華人が少なくない国では、1〜2日の春節の祝日を設けることて民族間の調和を図ろうとしているように見える。

一方で春節を祝日としていないタイでは4月13日〜15日にソンクラーンと呼ばれるタイ正月の祝日新年の正月がある。猛暑の時季でもあり見ず知らずの人にまで水をかけ合う祭りとしても有名だ。今年は日曜日と重なり振替休日があるので4連休となる。

☆タイのソンクラーンに相当する祝祭日のある国( )は2025年の日数
 タイ (4日) ソンクラーン
 ラオス (3日) ラオス正月
 カンボジア (3日) クメール正月
 ミャンマー (9日) 水祭

これらはいずれも国民の大多数を仏教徒が占め、上座部仏教を国教と定めるか、または実質的に国教としている国になる。


こうしてみると新年の正月があるだけで他に祝日となる正月がないのは日本だけで、近隣の東アジアや東南アジアの国には、祝日となる旧正月またはその国だけの正月があり、新年の正月がありながらも前者の正月を大事にしているようだ。

日本も明治になるまでは太陰暦の旧正月でお祝いをしていたが、太陽暦に切り替えられて既に150年、最近でこそ旧正月になると春節の祝いをする国の人たちが大挙して日本を訪れるようになり、旧正月の存在を改めて認識したと言う状況ではないだろうか。


 


タイの入国カードが2025年5月から再開されデジタル式になるそうだが、渡航する高齢者には難儀な話だ

2025-01-29 09:27:34 | チェンマイステイ
約3年前から不要になっていたが、タイへ入国する際に必要だった入国カードが今年の5月から再び必要になるらしい。詳細は分からないが従来のような紙のカードに記入するのではなく、事前にオンラインで登録と申請をするシステムのようだ。日本でも既にあるビジットジャパンと類似のシステムかと想像するが、スマホやデジタルに弱い高齢者は渡航に際して難儀しそうだ。

以下は私がフィリピンとマレーシアで経験(苦戦)した話になる。

昨年に渡航したフィリピンにはeTravelと言うデジタルの入国システムがあり、私は入国の前日に滞在中のベトナムでスマホからeTravel の公式サイトに登録申請をした。自分の申請に約30分、同行の同じ歳の友人は私が教えながら申請して1時間を要した。

 eTravelの画面





自分の顔写真のアップや氏名や生年月日、パスポート情報など30項目以上の入力をして申請が完了する。そして最後に表示されるQRコードをスクリーンショットで保存しておくのだが、友人はスクリーンショットが未経験でその言葉すら初耳だと言う。彼のiPhoneは電話とLINE以外ではゲーム専用機のようだ。私のスマホはアンドロイドなのでiPhoneのスクリーンショットの方法がわからず苦戦した。

到着したマニラの空港ではスクリーンショットの画面を開いて入国審査にのぞんだものの審査官は一瞥すらせず、税関通過の際にQRコードをスキャンさせただけだった。eTravelのシステムは導入されたもののその運用はこれから段階的に進められるのではと想像した。

また、1年前にチェンマイからマレーシアのマラッカに行った時のことだが、出発の朝になってデジタル入国申請(MDAC マレーシアデジタルアライバルカード)が必要なことを知った。そして朝食もとらずにバタバタと家内と2人分の申請を完了し、あわてて空港に向かったことがある。

登録の完了したMDAC(2024年)

クアラルンプール空港の入国審査ではパスポートを渡しながらMDACの画面を見せたが、チラッと見ただけだったように思う。システムがスタートして1〜2ヶ月だったのでその時は本格運用がされていないように感じた。

ところがその経験があるにも関わらず、今年はクアラルンプールを経由してチェンマイに行く際、スカタンをやらかした。乗継に20時間を要するのでトランジットホテルを予約したが、そのためには一旦入国しなければならないのでMDACが必要になることをすっかり失念していて、関西空港のマレーシア航空のチェックインカウンターに並んでいてそれを思い出した。歳のせいか最近このようなウッカリミスやもの忘れが増えている。

まあ最悪でもクアラルンプールに着いてからの登録で良いかと思いながらも、搭乗まで1時間近くあったので搭乗待合室で入力を始めた。しかし公式ホームページ開くと直ぐに何やら案内ページの画面が被さって、登録画面に進むボタンが隠れてタップできない。何度繰り返しても同じだったがそのうちにWIFIの電波が弱まったのか、案内ページが被さるまでにタイムラグが生じてきて、やっと登録に進むボタンをタップできた。

昨年1度登録したことがあるのでこれで大丈夫と思ったがとんでもない、次々と難関が。生年月日やパスポートの有効期限など、年月日を入力する項目が多いが数字を入力するのではなく、カレンダーを表示させて該当日をタップする方式だ。年寄りにとってカレンダーを生まれた年まで逆のぼるのが結構大変。そしてタップする指先が画面上の小さな該当日に上手く命中しない。そうこうしているととうとう機内への搭乗が始まってしまった。

関西空港を離陸してしばらく後、機内誌をパラパラ見ていると搭乗機では機内WIFIが使える事がわかり、機内誌の案内を読みながら30分ほどアレコレ苦戦した結果、やっとWIFIが繫がった。そこでMDACの登録に再挑戦。

要領も分かってきたがポイントは、入国後の住所となるホテルのある州名、都市名を選択入力するが、それらが次に入力する郵便番号と一致しないと前に進まないこと。もうひとつは登録が済むと返信メールが届くはずだがフリーメールアドレスだと届かなかったり迷惑メールに振り分けられたりすること。私の場合はGメールでは届かず、yahooメールでは迷惑メールに振り分けられことがあると聞いていたが、私のメールアプリでは迷惑メール箱にも届かず(yahooのWEBメールの迷惑メール箱に届いていたのが後で判明)、3度目で入力したプロバイダメールでやっと届いた返信メールをスクリーンショットした。

返信されてきたPINコードの入ったメール(2025年)



返信メールが届くとそこに記載されたPINコードを再度公式サイトから入力する事になっているが、入国審査ではPINコードのある返信メールを見せるだけでも良いそうなのでそれに従った。家内の分を含めて2時間以上はかかったと思う。MDACを失念していて自宅で登録しなかったのは自分のミスだが、正直疲れた。


今のところ入国システムのデジタル化に何とか食らいつけていると思っているが、自分の加齢と共に今後はどうなるやら多少の不安もある。デジタル弱者でミスを起こしがちな高齢者にとって、優しくて分かり易いシステムを望みたい。