振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

大仙公園と仁徳天皇陵

2018-04-28 11:46:04 | 旅行
神戸に住むM氏と天王寺駅で待ち合わせ、堺市にある大仙公園の日本庭園を見に行ってきた。JR阪和線の百舌鳥駅を降りると駅の西側が仁徳天皇陵があり、先ずそこに立ち寄って見ることにした。





見ると言っても南側にある宮内庁の事務所の横から墳丘を眺めるだけで新緑の青さが綺麗なだけと言ってもよいぐらいだ。周囲にある大小の古墳を含めて上空からでないとそれらのスケールがわからないのは残念だ。



黄色のユニフォームを着た地元のボランティアの方が看板を使って説明にあたっていた。古墳群は世界文化遺産の推薦候補になっているようだが大掛かりな工夫でもして見学者をうならせるようにしないと遺産に認定されるの難しそうだ。

看板に書かれた説明で少し気になったので帰宅して調べたが、最近は「仁徳天皇陵」の名称ではなく「大仙古墳」と呼ばれることが多いとか。古墳の管理者の宮内庁は仁徳天皇陵としているが被葬者が仁徳天皇ではない可能性もあるので地名をとって大仙古墳と呼ばれているようだ。

古墳ができた5世紀頃は中央集権化される律令制以前の時代で天皇と呼ばれる存在もなく、大王(おおきみ)という有力豪族の墳墓のはずだから被葬者が確定されるのは難しそうだ。

いずれにしても築造には2000名の労働者で16年かかったという試算があるようだが住むためでもない食料を生産するためでもない施設をよく造れたものだ。2000名に食わせるだけでも大変だろうに。

仁徳陵を後にして大仙公園の日本庭園に行った。



入場料金200円がシニア割引で無料だった。予め調べておいたので免許証を持参したがこれはありがたい。







歴史のある庭園ではなさそうだが安土桃山時代には商都として栄えた堺だけにイメージが繋がりやすい。大仙公園内には市立博物館もあり日本庭園を後にして向かったのだが残念なことに16時30分で閉館となっていた。

たくさんの古墳群の緑に囲まれたこの大仙公園、静かでなかなか落ち着けそうな場所だった。



何故か今年の花は綺麗

2018-04-14 08:24:53 | 日記
我が家にはネコの額ほどの広さの庭がある。ネズミの額ほどと言った方が適切かもしれない。

何種類かの花が植えてあるが今年は何故か勢い良く咲いて例年より綺麗でにぎやかだ。庭の世話はもっぱらヨメがやっているが無造作に植えてあるだけで特段の手入れをしている訳でもない。



そのヨメが言うには今年はアブラムシなどの害虫を見なくて、そのために花がたくさん咲いたのではと。そんなこともあるのかと思うが今年の冬の寒さは異常なくらい厳しくて桜の開花が1週間も早かったのはそのせいらしい。



庭の花の開花も桜と同じように多少早いようには思うが害虫が現れるよりも開花が早かったのか?はたまた厳しい寒波のために害虫が土中でやられてしまったのか?













5年くらい前までは庭に樹齢40年を超えるヒマラヤ杉が2本あったが毛虫退治や枝切りが大変なので植木屋さんに伐採してもらった。ヒマラヤ杉がなくなってからは庭全体の日当たりが良くなったことと土中の栄養分の配分が変化?したためか花が良く咲くようにはなっていたが今年のようににぎやかなのは初めてだ。

紫陽花も多く植えてあるのでこれから先も楽しみだ。




由布院 湯布院 ゆふいん

2018-04-09 09:57:51 | 旅行


孫の向こうに見える山が由布岳。別府から山越えして湯布院の盆地に降って行く途中の展望台から撮影。

現役時代の40年近く昔、この地に新しく開店する量販店の商品陳列に出張で来たことをかすかに覚えているがそれはユニード湯布院店だった。恐らく現在のグルメシティではないかと思うが定かではない。

それから何年か後にも同様な仕事で湯布院の先にある玖珠に行ったが、ディーゼルカーの車窓から由布岳がキレイに見えたことをよく覚えている。

現在の湯布院は十数年前にあった市町村平成の大合併で由布市湯布院となっているがJRの駅は「由布院駅」で駅舎の表札は「ゆふいん驛」とある。



調べてみると由布岳があるようにこの地は古くから由布と呼ばれていたようだが、戦前に北由布村と南由布村の合併により由布院村が誕生する。その後、由布院町になり1955年になって隣接の湯平村と合併する際に二つの名前を合わせて「湯布院」町となった。温泉のある湯の町と言うイメージを高めようと言う考えもあったと想像するが、その効果は小さくないと思う。

温泉は合併前からあるので表記は由布院温泉、同じくJR駅の表記も由布院のままだが駅舎の表札が「ゆふいん驛」とあるように、市内にもひらがなで「ゆふいん」の表記が少なくない。これは二種の漢字表記の混同を避ける意味もありそうだ。





画像は正面に由布岳が望める駅前だが歩いてみると外国人観光客が大変多い。韓国や中国、台湾などからが多いように見える。ここは同じ温泉地でも別府と違ってこじんまりとし、大きな建物や大規模宿泊施設がないのも良い。

よく考えると湯布院はいつも日帰りか通過するだけで温泉には浸かっていない。せめて足湯くらい浸かれば良かった。いずれまただな。


由布院駅のホームにも足湯の施設があった。


山菜のコシアブラが運ぶ春の味覚

2018-04-06 21:21:58 | グルメ
桜のソメイヨシノが散り始める頃に山にあるコシアブラの木から若い芽が顔を出して来る。コシアブラは山菜の女王と呼ばれているが、ちなみに王様はタラの芽だ。

桜の開花が早かった今年もソメイヨシノの花が散り青い葉っぱが出始めたのでバイクで20分くらい走り、山の中に入って来た。



上の画像のように山の入り口にあったソメイヨシノも花がわずかに残っているだけ。山に入るとツツジがちょうど見頃だった。



毎年この山に来ているが例年なら4月の10日を過ぎてからだから今年は早い。早すぎないかちょっと不安だったが日当たりの良い高い木などには新芽が伸びて既に葉っぱが開き傘のようになっていた。入山のタイミングとしては悪くなかった。





画像にあるような高い場所には手が届かない。しかも私の好みからだと葉っぱが開き過ぎだ。

毎年のことなので生えている場所をしっかり覚えている木も何本かあるが全部は覚えていない。山道を中腹まで登ってから同じ道を戻ったのだが、登りには気付かなかったコシアブラの木に降りて行く際に見つけることがよくあるし、今年も新たな木を発見した。木の生え具合と新芽のシルエットが見つけるポイントだが紛らわしい木もあれば新芽が大きな葉っぱになれば見分けがつかなくなる。



何とか手の届く木が4本くらい見つかり食べごろの新芽を採取することができた。葉っぱが開く前のこのぐらいが私にとっての食べごろだ。量が少ないように見えるがサッと湯がいてポン酢で食し、春の味と香りを堪能するにはこれぐらいでいい。

咀嚼すると春の香りと冬の間にコシアブラの樹木の中に溜まっていた「気」みたいなものが口の中にパッと広がり、今年も春が来ていると感じるのだ。

孫の好きな「ゆふいんの森号」

2018-04-05 11:38:30 | 旅行
少し前までは我が家に来た時はいつもプラレールアドバンスで遊んでいた孫だが、最近はレゴで遊ぶか生き物、特に海生動物の図鑑を見ている時間が増えてきた。プラレールにある全国の新幹線車両や特急車両の名前などは全部覚えていて、ゆふいんの森号はお気に入りの部類に入るようだ。私も車両のデザインとしては秀逸だと思っている。

小学校入学前の幼児なので大人がいれば無料で乗れるので由布院から別府まででも乗せたいと思いネットで予約しようとしたがなぜか博多か小倉からの予約しか入力できない。駅に行って予約すれば可能かもしれないが少し面倒なのであきらめ、由布院まで行ってゆふいんの森号と対面だけすることにした。





ゆふいんの森号の本来の走行ルートは博多から鹿児島線で久留米まで行き、そこから久大線で日田、由布院、大分、終点別府になるが、昨年の集中豪雨で鉄橋が流出したため現在も不通区間があるので博多から小倉、別府、大分を経由して由布院まで運転されている。

現在2往復の運転があり、91号が13:22に由布院駅に到着して折り返しの92号は14:45発。93号は14:30に到着し、94号として16:21に由布院駅を出発する。

我々がレンタカーで由布院駅に着き近くの駐車場に入れたのが15:30頃。早速駅のホームをのぞいて見たが94号となる車両が見当たらない。おかしいなあと思い駅員さんに聞いてみると25km先の豊後森駅に回送として送られたとのこと。由布院駅にはホームが3本あるが待機するスペースが不足しているのか豊後森駅で待機しているようだ。

確かに16時少し前頃特急ゆふ号が到着した時には各停車両が2本停車中でホームは全て埋まっていた。93号はずっと由布院駅で待機していたのですが、と駅員さんは説明してくれた。



仕方ないので駅前で時間をつぶしから入場券を買ってホームに入ると16:15になってゆふいんの森94号が入線してきた。菜の花の黄色とグリーンの車体のコントラストがとてもきれいだ。










車両の中に入れなかったのは残念だが孫も停車中の6分間は舐めるように車両を見ていた。