振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

タイの入国カードが2025年5月から再開されデジタル式になるそうだが、渡航する高齢者には難儀な話だ

2025-01-29 09:27:34 | チェンマイステイ
約3年前から不要になっていたが、タイへ入国する際に必要だった入国カードが今年の5月から再び必要になるらしい。詳細は分からないが従来のような紙のカードに記入するのではなく、事前にオンラインで登録と申請をするシステムのようだ。日本でも既にあるビジットジャパンと類似のシステムかと想像するが、スマホやデジタルに弱い高齢者は渡航に際して難儀しそうだ。

以下は私がフィリピンとマレーシアで経験(苦戦)した話になる。

昨年に渡航したフィリピンにはeTravelと言うデジタルの入国システムがあり、私は入国の前日に滞在中のベトナムでスマホからeTravel の公式サイトに登録申請をした。自分の申請に約30分、同行の同じ歳の友人は私が教えながら申請して1時間を要した。

 eTravelの画面





自分の顔写真のアップや氏名や生年月日、パスポート情報など30項目以上の入力をして申請が完了する。そして最後に表示されるQRコードをスクリーンショットで保存しておくのだが、友人はスクリーンショットが未経験でその言葉すら初耳だと言う。彼のiPhoneは電話とLINE以外ではゲーム専用機のようだ。私のスマホはアンドロイドなのでiPhoneのスクリーンショットの方法がわからず苦戦した。

到着したマニラの空港ではスクリーンショットの画面を開いて入国審査にのぞんだものの審査官は一瞥すらせず、税関通過の際にQRコードをスキャンさせただけだった。eTravelのシステムは導入されたもののその運用はこれから段階的に進められるのではと想像した。

また、1年前にチェンマイからマレーシアのマラッカに行った時のことだが、出発の朝になってデジタル入国申請(MDAC マレーシアデジタルアライバルカード)が必要なことを知った。そして朝食もとらずにバタバタと家内と2人分の申請を完了し、あわてて空港に向かったことがある。

登録の完了したMDAC(2024年)

クアラルンプール空港の入国審査ではパスポートを渡しながらMDACの画面を見せたが、チラッと見ただけだったように思う。システムがスタートして1〜2ヶ月だったのでその時は本格運用がされていないように感じた。

ところがその経験があるにも関わらず、今年はクアラルンプールを経由してチェンマイに行く際、スカタンをやらかした。乗継に20時間を要するのでトランジットホテルを予約したが、そのためには一旦入国しなければならないのでMDACが必要になることをすっかり失念していて、関西空港のマレーシア航空のチェックインカウンターに並んでいてそれを思い出した。歳のせいか最近このようなウッカリミスやもの忘れが増えている。

まあ最悪でもクアラルンプールに着いてからの登録で良いかと思いながらも、搭乗まで1時間近くあったので搭乗待合室で入力を始めた。しかし公式ホームページ開くと直ぐに何やら案内ページの画面が被さって、登録画面に進むボタンが隠れてタップできない。何度繰り返しても同じだったがそのうちにWIFIの電波が弱まったのか、案内ページが被さるまでにタイムラグが生じてきて、やっと登録に進むボタンをタップできた。

昨年1度登録したことがあるのでこれで大丈夫と思ったがとんでもない、次々と難関が。生年月日やパスポートの有効期限など、年月日を入力する項目が多いが数字を入力するのではなく、カレンダーを表示させて該当日をタップする方式だ。年寄りにとってカレンダーを生まれた年まで逆のぼるのが結構大変。そしてタップする指先が画面上の小さな該当日に上手く命中しない。そうこうしているととうとう機内への搭乗が始まってしまった。

関西空港を離陸してしばらく後、機内誌をパラパラ見ていると搭乗機では機内WIFIが使える事がわかり、機内誌の案内を読みながら30分ほどアレコレ苦戦した結果、やっとWIFIが繫がった。そこでMDACの登録に再挑戦。

要領も分かってきたがポイントは、入国後の住所となるホテルのある州名、都市名を選択入力するが、それらが次に入力する郵便番号と一致しないと前に進まないこと。もうひとつは登録が済むと返信メールが届くはずだがフリーメールアドレスだと届かなかったり迷惑メールに振り分けられたりすること。私の場合はGメールでは届かず、yahooメールでは迷惑メールに振り分けられことがあると聞いていたが、私のメールアプリでは迷惑メール箱にも届かず(yahooのWEBメールの迷惑メール箱に届いていたのが後で判明)、3度目で入力したプロバイダメールでやっと届いた返信メールをスクリーンショットした。

返信されてきたPINコードの入ったメール(2025年)



返信メールが届くとそこに記載されたPINコードを再度公式サイトから入力する事になっているが、入国審査ではPINコードのある返信メールを見せるだけでも良いそうなのでそれに従った。家内の分を含めて2時間以上はかかったと思う。MDACを失念していて自宅で登録しなかったのは自分のミスだが、正直疲れた。


今のところ入国システムのデジタル化に何とか食らいつけていると思っているが、自分の加齢と共に今後はどうなるやら多少の不安もある。デジタル弱者でミスを起こしがちな高齢者にとって、優しくて分かり易いシステムを望みたい。








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