Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
輪行サイクリングと
のんびりポタリング

福満寺へ行ってみたよ              2018年8月30日 木曜日

2018-09-02 11:50:17 | サイクリング・自転車旅
 一時涼しい空気に包まれ、秋の気配を感じたけれど、ふたたび暑さが戻ってきたよ。しかし、7月から 8月半ばにかけての殺人的な猛暑ではない。熱中症のニュースも少なくなってきた。
 先日、弘誓院という寺を見つけて気をよくしたので、今日は福満寺という、手賀沼西南岸の台地に囲まれた天台宗のお寺を訪ねてみようと思ったんだ。
 大津川の、手賀沼に近い二子橋のところから行く。



 空にはうっとうしい雲がかかっている。蒸し暑い。



 この道を上っていくと台地の上に出るよ。民家や畑が普通に見られる高台だ。



 そうした畑のはずれ、こんもりと茂った樹木の根方に「車の前五輪塔」というのがあったんだ。



 「車の前」とは、平安時代、一時この地を支配した平将門の側室の名前だという。
 この地域には平将門ゆかりの史跡などが多い。歴史に疎いみみ爺はもちろんよくは知らないけれど、平将門は他の国司たちと異なり厳しい税の取立てもせず、農民たちにも人気があったらしい。将門の乱は、そもそも地方の状況を無視した貴族政治への反抗でもあったという。今も残る将門伝説や史跡の数々は、民衆の人気が彼に集まっていたことを物語っているのだろうね。







 車の前五輪塔からさほど遠くないところに、今日の目的の福満寺はあった。



 教永山福満寺というんだね。福満寺は奈良時代の創建と伝えられる古刹だ。
 時代を思わせる深みのある落ち着いた感じの山門だ。いや、鐘楼門というのかな。二階が鐘楼になっている。「大井の晩鐘」とも呼ばれているそうだ。





 門の前には5体の如意輪観音像があるよ。ここでも念仏講が広く信仰されていたんだね。





 楼門を抜け、急な坂を下っていく。



 小さなお堂がたくさん並んでいるよ。





 六地蔵だね。







 六地蔵の両脇には、上部に観音坐像の刻まれた古い燈籠(?)が立っている。





 この寺へ来て、みみ爺が一番目をみはったのは、境内の山の斜面に所狭しと並んでいる小さなお堂の数々だよ。これだけたくさん並ぶと実に壮観だ。









 准四国八十八ヶ所のお堂なんだね。だからお堂は88あるんだ。



 境内にはほかに馬頭観音堂や太子堂、それに金比羅大権現などもあるよ。





 また、みみじいは知らないが、この地では有名人だったらしい日暮玄蕃の墓があった。
 なんでも、日暮玄蕃とは、水戸街道の小金宿(松戸市)に水戸家の本陣・水戸御殿があり、そこを世襲で管理していた人物だそうだ。



 観音堂だね。こちらには聖観音菩薩像が安置されているという。幾多の火難を逃れたことから「火防観音」とも言われているそうだよ。見てみたいなあ。



 観音堂の回廊左手には、こんな仏像が4体。



 小さな鳥居と朱色の欄干の太鼓橋。



 弁天池と弁財天。





 これが福満寺の本堂だね。堂々としているよ。





 境内にはまたこんな霊石があった。



 竹林に囲まれた、とても静かな福満寺だったよ。来てよかったね。





 手賀沼の暑い自転車道をいつものように走って家に帰って行く。





 まだ厳しい残暑の中、早くも稲刈りが始まっている。秋も近い。