Records にへーのブログ

演劇・映画・小説・マンガが好き!
日々考た事で、Xに書きづらい事を書いて行こうと思っています。

マンガ「ハチミツとクローバー」について。

2006-09-10 03:41:00 | マンガ
ついにハチクロのコミック最終巻が出た。
ずっと前から読んでる様な気がしてたけど、連載開始から6年だったらしい。
もちろん、キューティーコミックの時から読んでた訳でなく、コミック3巻か4巻くらいから読み始めたので、6年まるまる読んでた訳ではない。
それでも、長く読んでた気がするのは、何故だろう?
なんか、長く付き合っていた登場人物達とも、今日でお別れになる気分である(ToT)
人気マンガが、長期連載によって面白くなくなって行くのは、よくある話である。
しかしハチクロは、最後までテンションが落ちる事なく最終巻まで来た、素晴らしいマンガだったと思う。
もし、まだハチクロを読んでない人がいたら、ぜひ読んでみて欲しい。少女マンガだからといって敬遠してる男の人がいたら、とてももったいない。誰にでも共感出来る、良く出来た青春マンガだと思う。少女マンガとしては珍しいくらい、男から見ても違和感のない男性キャラが描けてるし、ギャグもかなりの高レベル。そしてストーリーはかなり、せつない。
ちなみに最終巻には、ハチクロ以外の短編も2つ入っていて、こちらも良い作品。今後の羽海野チカの作品にも期待しています(*^_^*)

マンガ「プライド」について。

2006-08-01 00:39:00 | マンガ
最近のドラマを見ていて思うのは、ドラマ性の低い番組が多いという事(もちろん例外もある)。では、ドラマ性とはいったい何か?ここで言うドラマ性とは、“葛藤(登場人物の前に立ちはだかる、悩みや障害)”である。
最近の例で言うと「1リットルの涙」は、ドラマ性の高いドラマである。主人公や周りの人間には、かなりの葛藤が立ちはだかる。
葛藤が大きい程、それを乗り越えた時(あるいは乗り越えなくても、奮闘する事によって)感動が大きくなり易い。脚本家はこの“葛藤”をいかにうまく盛り込むかに苦心している訳だ。
「1リットル~」は設定自体がドラマ性の高い物語だが、例えば「ごくせん」の様なコミカルな設定でも、葛藤は存在する(というか、脚本家がうまく入れている)。
昨年、自分の作品が二本ドラマ化したマンガ家がいる。一条ゆかりである(正しい恋愛のススメとデザイナーがドラマ化)。
一条ゆかりはドラマ作りの上手い作家である。
「有閑倶楽部」の様なドラマ性を抑えたゲーム感覚の作品も良いが、最新作「プライド」はドラマ性の高い、濃い作品になってます。

マンガ「天才ファミリー・カンパニー」について。

2006-07-31 00:58:15 | マンガ
本屋で見かけるまで、ぜんぜん知らなかったマンガである。掲載雑誌は「月刊きみとぼく」…どうやら、さくらももこの「コジコジ」とかも連載してた雑誌らしい。
なんで買ったかというと、作者が二ノ宮知子だったから。この作者の「のだめカンタービレ」(こちらは、凄く有名だけど)が凄く好きだったからだ。
買って読んで驚いた。
面白かった。しかし、面白いのは予想範囲内である。
「のだめ~」の最大の武器は“笑い”だと思う(もちろん、それだけじゃないけど)。分類するとギャグマンガに入るだろう。
では「天才~」の武器は何か?これが“ギャグ”ではなく“ストーリー”なのだ(←ここが驚きポイント)。
勿論「のだめ~」に見られる様な“笑い”や特異なキャラクターも十分に堪能出来る。しかしそれ以上に、物語作りの上手さが光る作品である。
スペシャル版コミック全6巻のうちの、初めの2巻の中にラストに向かっての伏線が多く潜んでいる。連載マンガにありがちな、行き当たりばったりな展開ではなく、初期段階からストーリーの最終段階に向けて、きっちり準備をつけていた事になる。
さりげない伏線作りの、お手本みたいなこの作品。お薦めです(*^_^*)