Four Season Colors

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役に立つか立たないか

2022-10-24 | 雑文
ゲームの世界市場は、将来は数千億ドルの市
場になると予測され、ゲームに触れ知見を高
めることは、将来への投資になる。

ゲームは楽しいだけで役に立たないという見
方に対する、とある二十代の回答らしい。

ゲームの話を導入としたが、ここから先、ゲ
ームというものを擁護する話がしたいのでは
なく。

現代は、お金をはじめとした「数字」があま
りにも評価されすぎていて、かなりの重きが
置かれるから、考えが間違いだとは言わない。

同意する人が多いということは、現代におい
ては正しく、物事はやはりなんらか価値が説
明できなければならないのだろう。

こういう話題になるとよく言われる、無駄だ
からこそ、役に立たないからこそいいなんて
ことを言うつもりもない。

どう考えても、目に見えて人生の役に立つの
であれば、何事もそれに越したことはない。

そうではなく、好きなこと、楽しいことをや
るのに、そもそも役に立つか立たないかを意
識し、気にする必要はあるか。

最終的に損得はその当事者が決めることであ
り、視点、認識よって異なるとしても、必ず
即座にどちらかでなければならないか。

つまり、価値と結論は、行為と同時に明確で
なければならないか。

生死に直接かかわるようなことでなければ、
趣味であれば、別に役に立たなくても、結果
的に将来の為にならなくてもいい。

これもまた、広く一般的に受け入れられる考
え方だろう。

とはいえ、老後の楽しみならまだしも、十代
二十代の貴重な時間を使うとなれば、意義を
求めたくなる気持ちもわかる。

しかしそれは、主にはその時期を過ぎた人た
ちの気持ちでしかないだろう。

何の役に立つかわからないし、将来に影響も
なく、もしかしたら無駄かもしれないけれど
も、楽しいことは間違いがない。

数字や損得だけに絶対的な価値を置き、即物
的に目に見えた結果を必ずとしない。

現代的な進歩とは、不確定や未知を減らし、
障害物のない明確な未来を求め、そうした曖
昧さは良くないことすることでもある。

だとしても、ある時期には、意味があるかな
いかは、今はちょっとわからないと首をかし
げることも認めることを自分は支持したい。