今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

物足りないぞ-『ヒアアフター』

2011年03月03日 | 映画&本&音楽&TV


『ヒアアフター』・・・来世ということらしい。

怪しげな霊媒師ばかりの中で、主人公のジョージ(マット・デイモン)は、どうやら正真正銘、死者と対話できるらしい。相手に少し触れるだけで、その後ろに控える人が見えてしまうのである。彼はそれを才能ではなく呪いであると感じて、内に籠っている。

英国に暮らす双子の兄弟、ジェイソンとマーカス。兄のジェイソンを不慮の事故で失い、気持ちの整理がつかないマーカスは、地下鉄の駅で帽子が風に飛ばされ、乗り遅れた電車が直後に爆発したことで、兄の霊の存在を信じるようになる。そして、もう一度ジェイソンと話がしたいと色々な霊媒師を訪ねるが、期待を裏切るものばかり。

フランス人のマリーはバカンス先で津波にあい、九死に一生を得る。臨死体験を追求し、調査して本にまとめて発表する。

そして3者がロンドンで巡り合った時、小さな奇跡が起きるのです。それぞれに抱えた苦悩が、巡り合ったことでゆっくりと溶けだす。よかったね~とは思うが、なんか物足りない。まあ、ジェイソンとマーカス兄弟の話は泣かせますが・・・。

拾いものは臨死体験のマリー役、セシル・ドゥ・フランス。

最初から最後まで髪の毛モシャモシャ。寝ぐせか?と思うほどであるが、この人の雰囲気がとてもいいのである。

映画は物足りなかったけど、大きな不満はありません。観たあとは、なんか心が洗われたような気分。それぞれがピタリとハマリ役でした。クリント・イーストウッド監督は偉大だ!