今ここ・サブカル散歩

依子目線での日本のエンタメ所感などを。
365日walkingデートは2014年の2月の記事からご覧ください。

愛と呼べるなら

2008-12-30 16:08:40 | 透明


かぎりなく
ふたりがひとつになる
意味の無さと深さ 

透きとおる儚いビーズでつなぐ
微かなきらめきを愛と呼べるなら 

もう片方の翼を求め 
永遠の端を握りしめ 

夜明けのはじまる
空の竪琴奏でながら 
君を詠いつづけてゆこう 



腕の中の空

2008-12-29 15:57:55 | Sweet

僕の腕の中の空 
夢みるように刻々と色を変える 

薔薇の夜明け 
真昼の月を飾った青空 
オレンジの黄昏 
星座の詩句を散りばめる夜 

時々泣いて嵐になっても
泣きやむ頃には可愛い君になる 

永遠が素敵なものだと
信じさせてくれる
星がうまれるのを 
からだいっぱいで歓ぶ

腕の中はじけて頬にふれる
君のことずっと見ていたいのさ 



やさしい蜜

2008-12-26 16:07:52 | 


君の言葉が生まれる場所をそっと教えて 
あたしの喉は渇いているの 
やさしい蜜をのみほしたい 

あたしの羽根が本当に休まるのは 
このやわらかな花の中って知ってた? 
懐かしい薫りのするだいすきなひと 

掌でつくったカップじゃすくいきれない 
滴るほど嬉しい胸のうちを 
どんなふうに伝えよう 
幸福に光る金色 やさしい蜜


 

星の合図

2008-12-24 15:46:24 | 透明


粉雪のあかり 
時の枝に留めつけて 
シャンデリア鳴らすわ 
いくつもいくつも 

君の乗る橇は
金と銀の飾り 
白い息凍らせて
ここまでおいで 

群青色の空の役目は
せつなくさざめく恋人たちを
今夜も無事につなぐこと 

ふたり出逢えた、またたく星の合図。



菜の花揺れて

2008-12-23 15:59:30 | 


まぶしくて瞳が痛くなる 
この道の先にはあなたがいる 
そっと歩き出す私を 
菜の花みたいな笑顔でむかえてくれる 

あなたに愛されるところが 
あるとしたらたったひとつ 
毎日を精一杯生きること 
心の内側からひかり輝くこと 

遠くちいさな幼い日々を 
やさしく編みこみ 
花冠にしてあたまにのせて 
ひるまずに行こう 

まぶしくて瞳が痛くなる 
これは涙? 
あたたかいものが 
頬に流れて 
菜の花みたいなあなたの笑顔がゆれる 



薔薇のお茶

2008-12-19 15:16:09 | 


それでも鏡は青ざめる 
星の距離を掴めなくて 
途方に暮れた銀の糸 

気分直しに薔薇のお茶を 
幾度自分に淹れたかしら  

祈りに揺れるレースの襞 
花のようにまわるレコード盤 
つめたい雨をはらった傘 

すべてが
かさなりあう
その時のための軌道修正 
星よ 近づいておいで 



紙の月

2008-12-18 16:05:00 | 透明


ノートの端にふるえた言葉 
矛盾がほどけないちいさなわたし 

あなたのまなざしで
いっぱいになってしまう星空 

金色の紙を切り抜いて貼りつけた月 

あわあわと過ぎる日々を 
折りたたみながら恋をしていた 
明日こそ前に進むのだと願いながら