愛と呼べるなら 2008-12-30 16:08:40 | 透明 かぎりなく ふたりがひとつになる 意味の無さと深さ 透きとおる儚いビーズでつなぐ 微かなきらめきを愛と呼べるなら もう片方の翼を求め 永遠の端を握りしめ 夜明けのはじまる 空の竪琴奏でながら 君を詠いつづけてゆこう
腕の中の空 2008-12-29 15:57:55 | Sweet 僕の腕の中の空 夢みるように刻々と色を変える 薔薇の夜明け 真昼の月を飾った青空 オレンジの黄昏 星座の詩句を散りばめる夜 時々泣いて嵐になっても 泣きやむ頃には可愛い君になる 永遠が素敵なものだと 信じさせてくれる 星がうまれるのを からだいっぱいで歓ぶ 腕の中はじけて頬にふれる 君のことずっと見ていたいのさ
やさしい蜜 2008-12-26 16:07:52 | 花 君の言葉が生まれる場所をそっと教えて あたしの喉は渇いているの やさしい蜜をのみほしたい あたしの羽根が本当に休まるのは このやわらかな花の中って知ってた? 懐かしい薫りのするだいすきなひと 掌でつくったカップじゃすくいきれない 滴るほど嬉しい胸のうちを どんなふうに伝えよう 幸福に光る金色 やさしい蜜
星の合図 2008-12-24 15:46:24 | 透明 粉雪のあかり 時の枝に留めつけて シャンデリア鳴らすわ いくつもいくつも 君の乗る橇は 金と銀の飾り 白い息凍らせて ここまでおいで 群青色の空の役目は せつなくさざめく恋人たちを 今夜も無事につなぐこと ふたり出逢えた、またたく星の合図。
菜の花揺れて 2008-12-23 15:59:30 | 花 まぶしくて瞳が痛くなる この道の先にはあなたがいる そっと歩き出す私を 菜の花みたいな笑顔でむかえてくれる あなたに愛されるところが あるとしたらたったひとつ 毎日を精一杯生きること 心の内側からひかり輝くこと 遠くちいさな幼い日々を やさしく編みこみ 花冠にしてあたまにのせて ひるまずに行こう まぶしくて瞳が痛くなる これは涙? あたたかいものが 頬に流れて 菜の花みたいなあなたの笑顔がゆれる
薔薇のお茶 2008-12-19 15:16:09 | 花 それでも鏡は青ざめる 星の距離を掴めなくて 途方に暮れた銀の糸 気分直しに薔薇のお茶を 幾度自分に淹れたかしら 祈りに揺れるレースの襞 花のようにまわるレコード盤 つめたい雨をはらった傘 すべてが かさなりあう その時のための軌道修正 星よ 近づいておいで
紙の月 2008-12-18 16:05:00 | 透明 ノートの端にふるえた言葉 矛盾がほどけないちいさなわたし あなたのまなざしで いっぱいになってしまう星空 金色の紙を切り抜いて貼りつけた月 あわあわと過ぎる日々を 折りたたみながら恋をしていた 明日こそ前に進むのだと願いながら