受けとるかたち 抱きとめるかたち

花は受けとるかたちをして
君は抱きとめるかたちをして

今年もみつけたヒルガオの
やわらかいピンクに注いだ愛




おとぎばなしが本当になったのか
おとぎばなしのほうが真実だったのか

いまではどちらでもいいこと
いまではとてもたいせつなこと

どくだみ

君の得た白さのために恵みの雨が降りつづいて





こんな嬉しい「ありがとう」を伝えてくれた

僕は行くよ

僕は行くよ　明日の匂いのするほうへ

その国は牙も爪も要らないみたいだ

まるい目とふかふかの毛皮で良いみたいだ







僕は行くよ　君をつれてどこまでも

旅している

磨き上げた床に
映る妖精の舞踏

当たり前の日常に
あふれている光



心臓の奇跡の
鼓動を携えて

数えきれないほどの幸福に
わたしたちは旅している

泣かないで ありがとう

あなたは心で
すっく、と立って

悲しみを
泣いた子供のように
抱きしめた

自分がよくわかるから
大人の目で労わることも
沈黙の中でおぼえていった





「泣かないで　いつかのわたし

ありがとう　いつかのわたし」

いつのまにか

空のスクリーンならあらゆる悲しみをのみこんで
受けとめたから光るありふれたようにただ光る

傷ついた日の挫折のあなたを晴天はただつつんで
遙かな優しい仕草をあなたは今ようやく理解したんだ





いつのまにかしあわせに届いていた、と

花びら

言葉を持たないものの歓びが伝わってくる

赤毛のアンがすっかり落ち着いた少女になったように
言葉を捨てたのじゃないね　すべてに満ち足りたんだね



風に吹かれて雨に打たれて一度は挫折でしおれて
ようやくの陽射しに花びらを張るようなしあわせ

果実の飛沫

アゲハ蝶が通り過ぎたほんの束の間に





1200％の愛をこめられるあなた

果実の飛沫の笑顔だね

人生の午後

たたかいもしっぱいもしっとも
あまいセンチメンタルもかけひきも
わたしたちはなんてたやすくかげをつくるのだろう

ほしとたいようはあゆみをとめない

ほほにあたたかさをかんじ
あいのおとずれをだきとめたら
ひかりはこころのうちがわからうみだすことをしる

あなたからうまれるひかりのとうとさ
かげがいつのまにかわらってゆれているじんせいのごご

あなたが好きだよ 雨でも晴れでも

心の小瓶　いつも満たされていた
ときめきはすぐにでも渦になって
芯のある愛のある微笑みを連れて



あなたが好きだよ
雨でも晴れでも
ハートは曇りなく磨かれている

重ねられたくちびる
信じる気持ち寄せている