ロータスピンクの淡い花 2009-04-22 17:21:09 | 花 可愛いひとよ夢みるのをやめないで 夜明けに咲いたロータスピンクの淡い花 幾つもの出逢いの予感がするでしょう? 昔の涙は綺麗に報われて天にのぼるのよ
抱きしめたい 2009-04-17 15:42:41 | 透明 土の中は暗かったから 夜が明ける前もそれはそれは暗かったから お伽話の寂しい結末に涙がとまらなかった 小さな男の子のあなたの翼の傷に 包帯を巻いてあたたかいスープをのませよう つめたい雨をよける傘になろう 疲れた身体を休めるクッションになろう 苦しみのなかからようこそ 痛い痛い棘をぜんぶ抜いてあげる あたしのひだまりをすべて使って抱きしめたい 空にのぼる葉っぱの気持ちで あおいあおいメロディがうまれる この先にひとつの哀しみも訪れないように あたしのひだまりをすべて使って抱きしめたい
夢をみてた 2009-04-16 17:34:36 | 透明 夢をみてた 携帯を握りしめて 貝殻のように まるく眠ったまま 逢いたかった 天の衣ひるがえして 日々を編んだ帯をといて 素肌で抱きしめられて 月が姿をかえるのは ふたりのため 涙の壷が満ち干くように あおくしずかに 夢をみてた ひかりの朝ひとり もうじき逢える 泣かないで
君が好き 孤独とおなじくらい 2009-04-15 18:06:01 | 透明 君が好き 孤独とおなじくらい 真夜中に 親密さはきわだっていく 電話の細い声が ふるわせる心臓の音 沈黙の林 眠る鳥の夢 愛が好き 孤独とおなじくらい
さくら 2009-04-13 15:17:31 | 花 花びらが降るように とめどなく君を想う 狂おしい気持ちなら あの樹の下に埋めてしまったから 今は静かな風 すみわたる瞳 ほんの僅かでも いまでは何も滞らずに伝わる 君が微笑む 月が青くてらしている 息がくるしくて幸福 という気持ちを 初めて知った季節
久遠の薫り 2009-04-12 10:13:17 | 透明 ここから始めても 氷の粒痛くて 裸足だからしかたない 苦しみにぎゅっと挟まれた 隙間の幸福だって れっきとした幸福よ どんな剣を放りこんでも あなたは涼しい顔して あたしの手を握るのよ 過去の幻を 引き剥がしてくれて ありがとう 痛みは癒えたから抱きしめて 久遠の薫りがするあなたの胸に
桜街 2009-04-09 11:18:22 | 花 あなたの気配が 途切れたように思って 急いでふりかえると 心がそっとどこかを旅している瞳 大好きな花は満開の桜 銀の花びらに巻かれながら 懐かしい日に帰る桜街 戻っていらっしゃいって 肩ごしに声をかけても 夢の小鳥を手にとまらせたまま あなたをそんなにも少年にしてしまう 桜街の風景に 少しだけ感じるジェラシーを 上手に隠せるようにするから あなたをそんなにも幸福にしてしまう 桜街の風景に いつか私も連れてって 手をとって歩き出す あなたの髪にひとひら銀の花びら 舗道に落ちて涙みたいに消えていく