光 2008-11-30 14:30:36 | 透明 君をずっと呼び続けているのは この胸が痛いからじゃない 弱さや切なさを夢の底であたたかく くるんでくれる大きな手の記憶が 私の中あちらこちらに有るから 空はいつもやさしくはなく 嵐の晩にどうしようもなく突き放されて 果てのない孤独押しよせても 信じていられる光 それが君だから 静けさの水面 まっすぐ降りてくる 祈りのこもった光 ただ綺麗で愛おしくて 報われない乾いた砂のような世界でも ひたすらに歩いていきたい 私の小さな泉をもう枯らしたくない 君にみつめていて欲しい 淡い星のようにずっと
表面張力 2008-11-28 18:16:48 | 透明 グラスの縁に ぎりぎりの想いで とどまろうとする青 君を中心とする万華鏡をながめて 恋しさがむくわれる儚い地点をさがす 痛みの響きは無音 とめどない静けさを ずっとあいしていられますように
ミルクとビスケット 2008-11-27 13:33:24 | 花 あたたかなミルクとビスケット 短くまどろむ昼下がり この世は知らないことだらけ まごつくあたしを 君は哂わなかった 草花の種はエプロンのポケット ノートに描いた物語 君があたしを分かってる 鍵をわたすよ 毎日あけていいよ 薔薇色のいいものをあげる 空にとっても似合うから たいせつにしてね
スキップ 2008-11-25 15:10:57 | 透明 何も知らないのが武器になる時代は過ぎて 川原の小石みたいにまるくなる寂しさも覚えて 大人になっていくらせん階段で出逢えた君 猫をたいせつに抱きしめるみたいに笑う 風が気持ちいい日だねスキップしていこうか 流れるから季節がうたう せつないから手をのばす 届かないから夢にする 叶えたい願いがある 優しさは天辺も底もないただ果てしない空のよう 君はどこも痛くない哀しくない楽園で微笑んでいて
漣キッス 2008-11-22 15:10:54 | Blue 消えてゆくとわかっていながら 一秒も惜しくて漣みたいにキスした 次々と過去になるなんて随分寂しい事実だ また逢いたいって言ってくれるかい?
雪の階段 2008-11-21 14:32:57 | Sweet 乗り越えて振り返ると 高波は存外とちいさくみえた ならば問おう わたしは何者であるか 傷つきやすい生き物の癖に もうずっと泣いたことの無い パールピンクに染まる宇宙を持つ 吹けば飛ぶような塵みたいな子です こころはこれから 雪の階段をのぼるのよ 空の上のいいものを いっぱいいっぱい掴むのよ