今ここ・サブカル散歩

依子目線での日本のエンタメ所感などを。
365日walkingデートは2014年の2月の記事からご覧ください。

2008-11-30 14:30:36 | 透明


君をずっと呼び続けているのは 
この胸が痛いからじゃない 

弱さや切なさを夢の底であたたかく 
くるんでくれる大きな手の記憶が 
私の中あちらこちらに有るから 

空はいつもやさしくはなく 
嵐の晩にどうしようもなく突き放されて 
果てのない孤独押しよせても 
信じていられる光 それが君だから 

静けさの水面 
まっすぐ降りてくる 
祈りのこもった光 
ただ綺麗で愛おしくて 

報われない乾いた砂のような世界でも 
ひたすらに歩いていきたい 
私の小さな泉をもう枯らしたくない 

君にみつめていて欲しい 
淡い星のようにずっと 



表面張力

2008-11-28 18:16:48 | 透明


グラスの縁に 
ぎりぎりの想いで
とどまろうとする青 

君を中心とする万華鏡をながめて 
恋しさがむくわれる儚い地点をさがす 

痛みの響きは無音 
とめどない静けさを 
ずっとあいしていられますように


 

ミルクとビスケット

2008-11-27 13:33:24 | 

あたたかなミルクとビスケット 
短くまどろむ昼下がり 
この世は知らないことだらけ  
まごつくあたしを 
君は哂わなかった 

草花の種はエプロンのポケット 
ノートに描いた物語 
君があたしを分かってる 
鍵をわたすよ
毎日あけていいよ 

薔薇色のいいものをあげる 
空にとっても似合うから 
たいせつにしてね 



スキップ

2008-11-25 15:10:57 | 透明


何も知らないのが武器になる時代は過ぎて 
川原の小石みたいにまるくなる寂しさも覚えて 

大人になっていくらせん階段で出逢えた君 
猫をたいせつに抱きしめるみたいに笑う
風が気持ちいい日だねスキップしていこうか 

流れるから季節がうたう 
せつないから手をのばす 
届かないから夢にする 
叶えたい願いがある 

優しさは天辺も底もないただ果てしない空のよう
君はどこも痛くない哀しくない楽園で微笑んでいて



雪の階段

2008-11-21 14:32:57 | Sweet


乗り越えて振り返ると 
高波は存外とちいさくみえた 

ならば問おう 
わたしは何者であるか 

傷つきやすい生き物の癖に
もうずっと泣いたことの無い 
パールピンクに染まる宇宙を持つ 
吹けば飛ぶような塵みたいな子です 

こころはこれから 
雪の階段をのぼるのよ 
空の上のいいものを 
いっぱいいっぱい掴むのよ