あまく月がのぼるのを 2009-05-21 18:02:11 | 透明 夢の中でハンカチーフをさしだしてくれた あの時の涙はあなたのおかげで乾きました 未来がみえないほど悲しみの雨に打たれていた 暗闇を愛そうと願ってから長い時が過ぎていた あたしがかけたおまじないの きつい握りこぶしを やさしくやさしく ひらかせてくれたひと あまく月がのぼるのを 一緒に遠くでみているあなたへ もうすぐ逢えますね きっと抱きしめてくださいますね
最後のやさしさ 2009-05-21 17:41:40 | Blue この命だって ふわふわのオブラートのように あっけなく溶けてしまう日が来る うんと簡単にして 6色クレパスみたいに 小さな机に並べられるくらいに 君が先にあたしの永遠を 見失ってしまったんだから ばいばいも言ってあげない それがあたしの最後のやさしさ
夜明けの紫陽花 黄昏の蜂蜜 2009-05-20 06:45:34 | 花 張りつめた糸を伝う星 きらきらを飽きたりしないのに あたしは何にも変わってやしないのに どうしてこぼれてしまうのだろう 空を破いて嘘を解き放って 飛べない羽根をもぎ取って ねじを巻く気力さえ萎えてた 覚悟のない恋からさようなら 夜明けの紫陽花 黄昏の蜂蜜 あまい呼吸で野原に寝ころぶ
いつでも伝えて 2009-05-19 09:47:55 | Sweet 羽根が生えたハートから うまれた言葉をふたりは愛と呼ぶの いつまでも気持ちをのせてね もしも枯れそうになったならいつでも伝えて あなただけに甘い雨をきらきらと注ぎます
微笑みの色 2009-05-14 08:47:59 | 透明 大理石の光沢と揺れる葉っぱ 愛しさですっぽり世界を覆えば あなたへつながる空までの道 歩いて歩いて歩いてきた先に 佇んでいたあなたの微笑みの色
唯一無二の君じゃないなら 2009-05-14 08:31:35 | Blue 君がひりひりしてる あたしのすべてにせつなくなっているのがわかる あたしもあの頃おなじように痛めた胸を持っていた どんなにしても君には伝えられなかったけれど 唯一無二の君じゃないなら ここから言葉はうまれないの 永遠の無い国じゃ生きていけない それだけは波のように伝えつづけていたのにね