花の咲くように

花の咲くように
わらうんだね

種の時代に抱いた
やわらかな気持ち
みんな頬にのせて

涙

苦しみを吐き出しては地面にこぼれる涙のつめたさに怯えて。

彼女へ

悲しみも傷も
変容せず
其処に在ること

在りつづけること

全てを識るには
小さすぎるわたしに
気づかせてくれて有難う

届けられなくても
閉ざされていても

ご免ね

御伽噺

言葉の深海へ
潜りながら識る
刃のこぼれた鋏を
強く握り締めていた掌

御伽噺を
きれいさっぱり
切り捨てたかった
そのことにも

感応

激しさに感応し
満ちて穏やかな波

出逢えた歓び
天に撒きつづける花

はね

はねがある

ふわっ
とんでくる

きみのきもちは
まよわずわたしのもとへ