確かな微風

確かな微風が背中を押した

あなたのすべてが向けられた表情がみたくて

ふわり　6月の空と星の許へ　

きらきら

消えなくていい幸福　奇跡のしゃぼん玉
ふたりだけの七色にして　綺麗を閉じこめていて

むちゃくちゃな願い　受けとめてくれた胸
風わたる野原の匂い　ティアドロップスの歌

創意工夫で毎日咲くわ　愛の花に名前をつけて
あなたから溢れる言の葉の泉が好きだわ

寝顔の写真にキスした　神様がみていた
あなたが目を覚ますまで　指先で綴る夏の窓

風を纏う

遠い昔に流した涙はやさしい未来へと還る
愛するひとを温める幾通りもの言葉を持とう

いつだって目を見張り心を研ぎ澄ませている
あなたの絵の中で生き続けたいから風を纏う

願いの呼吸

隙間なく
あなたでいっぱいで
他の何も入りこめない

ただ見わたせる
子供だったわたしも
躓いた石もここからすべて

涙にならなかった痛みを
受けとってくれるてのひら

果てなく
願いの呼吸

やがて海へ流れ着くなら
どうか手をつないだままで

ふたり歩き

ツツジの茂みからこぼれてた朝
ぺたんこ靴のやわらかな音

ふたり歩きのはじまりは花びらの初夏

あたしたちの可愛い言葉をたくさん生みだそう
空にのぼる泡のようにやさしく育てよう

ほんとうのひだまりをみつけたの
何ひとつ繋げないものなんてないのね