今ここ・サブカル散歩

しゆい目線での日本のエンタメ所感などを。
365日walkingデートは2014年の2月の記事からご覧ください。

水面に浮かぶ

2012-04-18 18:16:57 | 透明


水面に浮かぶ
さまざまな塵を
掬って取り除いた年月

星を拾うように、ただ
ひそやかな手つきで





抱きしめてくれた春の腕
空の匂いのする青い胸

あなたへと辿った道に慈雨
淡い縫い取りのイニシャル
水面に浮かぶ愛の言葉


泡になりつつみこむ

2012-04-18 07:42:41 | 透明


泡になりつつみこむ
いつかのあなたの涙を
空へ返しましょう

叫べば叫ぶほど
遠ざかるばかりの夢
思い出として温めれば
今にも触れそうな記憶

正直に泣いたね
だから星みたいに
小さく輝いていた

泡になりつつみこむ
あなたがあなたに還る
空がやわらかく笑っている



戯れる

2012-04-17 08:39:54 | 透明


戯れる
味わう
甘い涙
ありふれた瞬間
またとない奇跡

戯れる
手にとる
轟く真実
虹の雷鳴

戯れる
身体の音
積み上げて
崩れた言葉

戯れる
星の声
咲いた花
ありふれた思い出
またとない好機

ありふれたわたし
またとない輝き



やりとり

2012-04-15 18:21:06 | 


レースのカーテンを
少しあけて窓辺の花が
はにかむような

当たり前の仕草の
奇跡の成り立ちを思って
涙するような

粗すぎた過去を
丹念に修復していく
絵筆のような

やさしいあなたとの日々のやりとり
ありがとうと言わせてくれてありがとう


あなたのすべてを抱きしめるには

2012-04-14 13:02:11 | 


エンジェルトランペットを吹き鳴らしては
花の名前を季節ごとにひとつなぎにしよう

あなたのすべてを抱きしめるには永遠が要る

草木が青空に伸びるように
あなたの地図も
目を見張るばかりに
拡張していくのだから

見たこともないって思っていた
永遠はわたしの内側に息づいていた
時間をやりすごしていた勿体なさは
後悔の色を抜いて未来に明るく降り立った

あの時あっという間に消えた虹はピンナップにしてあるよ
心に留める魔法をあなたもそれはそれは鮮やかに知っていたんだよ





それより、だいすきな花が咲いた。

2012-04-12 15:56:54 | 日記


そのまま自分を預けたから
誰かの言葉に冷やされて
泣く泣く葉っぱのカサカサ粉々

「燃料を自分でくべてごらん」

賢い人がなんでもないふうに笑って言った
自分を種にして咲かせた力の花は
やがて実る種に仄かに自信を加えていく

誰かが言う経験の足りなさとか
世間を知らない浅さなど
花の咲く心の広間に然程関係は無い

それより、だいすきな花が咲いたのだろう?
季節は歩みをわからないように淡く揃えている






もちろん、君のためだよ あまく信じたっていい