合衆国の降雪地帯の州に学生時代住んだので、冬の寒さを知っている。 吹雪や凍結した道路を運転することがどのようなことなのかも知っているつもりである。 その州の冬、早朝や夜の運転では、ブラックアイスと言われる路面凍結の一種が、厄介者であり、特に注意を要する。 今は温暖なところに住むが、それでも朝晩霜が降りたり、氷点下に下る気温もある。
柑橘類を栽培する農園では、その規模が大きいので、防寒対策は、日本のように藁を被せたり、巻いたりは、せず、気温が落ちる前に灌漑用水をいれて土壌を湿らせ、水を木にスプレイしたり、農地に立てられている多くのファンを回して、温度をあげようと努力する。 町にWarming Schelterあるいはステイションと言って、ホームレスや経済的に暖房費が容易に出せない人々が昼夜暖をとれる場所が設けられる。
https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-FR516_1121cm_J_20141121160138.jpg
わざとつららを下げて、オレンジが凍るのを防ぐ
陽光溢れるカリフォルニアとて、氷河はあるし、アラスカとハワイを除く48州での最高峰は、カリフォルニア州シエラネヴァダ山脈のMt. Whitney(フィットニー山)で海抜14,494フィートある。東部や中西部とは異なっているが、冬の寒さは、存在するのである。 それでも、ヴァレーに住む私は、冬でも雪知らずでいられる。ありがたい。
北海道で、父親が幼い娘を守って凍死した、というニュースが2013年あった。 父親が幼い娘を守るようにして、その命を極寒に奪われた事も、父親の愛情にも驚いた。いろいろな不運が重なって、こういう結果になってしまったと聞く。