ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

英語と米語

2019-04-09 | アメリカ事情

 thecommentator.com

 

 

 

 

大西洋という「池」を隔てて、歴史が絡み合っている2つの国、アメリカ合衆国と英国はいくつかのかなり注目すべき違いがある。両国には異なる通貨制度があり、車のハンドルの位置も違えば、走る道路のサイドも異なる。

 

しかし、もっと難解な違いの1つは、両国人の会話の仕方である。アメリカ人と英国人はどちらも英語を話すが、同じようには聞こえない。

 

まず、言語学101のレッスンを。アクセントとは、さまざまな言語の発音であり、方言は、地域によって発音に加えて、異なった語彙や文法を含むさまざまな言語である。方言の形成における2つの重要な要素は、オリジナル言語からの分離と他言語への露出である。

 

私たちが今日使用している「アメリカ英語」は、最初は「英国英語」のアクセントとして始まった。スミソニアン学術協会の言語学者によると、アメリカ人は入植者が新世界に到着し始めてからちょうど1世代後に(英国)英語の発音に彼ら自身の「ひねり」を入れ始めた、ということである。かつての故郷から大洋を越えて遠く離れた土地で、入植者はますます「英国英語」やその話者から隔離されるようになった。彼らはまた、アメリカ原住民、あるいは、スウェーデン、スペイン、フランス、オランダからの移住者に、より接触していた。結果どちらの要因(オリジナル言語からの隔離と多国語との接触)も、アメリカ人の英語の語彙と文法の変化につながり、新しい英語の方言を生み出したわけである。 (ただし、アメリカ人は自分たちが使っていると気づいていない英国のスラングを使うことがしばしある。)

 

アメリカ英語と英国英語が違って聞こえる重要な理由は、rhotacismロータシズム、つまり言語の特定の音の変化(母音間の/t/と/d/が特定の環境下で/ɾ/へと変化することなど)である。アメリカの標準的なアクセント ( 往々にしてアメリカ人はアクセントを持たないと考えている)は音の変化を持っている。つまり、アメリカ英語ではつづりにrがある場合はどんな位置でも発音する。英国英語では、”card”「カード」のような単語は”cahd”「カード」のように発音される。正しい「r」の後ろに母音が続けば、英国英語でもそれを発音する。

 

当初植民地における英語を話す人は、音の変化を持ったアクセントの英語を使った。しかし、アメリカ独立戦争後、英国の上流および中流階級の市民は、自分達の社会的地位を示すための方法として、非r発音言語を使い始めた。やがて、この英語話法は英国の容認発音(Received Pronunciation=英国英語の伝統的な事実上の標準発音)となり、英国全国各地に広がった。アメリカ人は、ほとんどの場合、rhotic(すべての位置にある r を発音する)なアクセントを維持した。合衆国東部、ニューイングランドと呼ばれる東海岸の港湾都市などは、rを発音しない英国人と多くの接触があったので、英国英語の影響を深く受けている。



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