Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

磨いてみた。

2021年06月02日 19時01分00秒 | 地質
これは何だ?


この右上の石を磨いてみたらこうなった。
ペグマタイトだと思っていたが、これは蛇紋岩なのか?だけど岩脈の白い部分がアスベストには見えない。ささくれ立った結晶が見当たらない。むしろこの白い岩脈は曹長石ではないのか?

わからない、石の判別は難しすぎる


ペグマタイト

2021年06月02日 02時13分00秒 | 地質
嶺岡山地で拾ってきた岩石を調べてみたら、どうやらペグマタイトであるらしい。ペグマタイトとは大きな結晶からなる火成岩の一種であるという。


これは普通角閃石のペグマタイトかもしれない。普通角閃石の特徴は細い海苔のような縦長の長方形の黒いやつだ。


こちらもペグマタイト。曹長石あるいは長石の比率が高く白い。黒いのは磁鉄鉱を含んだ鉱物かもしれない。やや花崗岩のように石英や長石が見られるが、黒い結晶が多い。普通角閃石と磁鉄鉱が混ざっているのか?


そう言えば、先日拾ったこれもペグマタイトと言える。黒雲母の結晶が大きい。

このようにペグマタイトの定義は極めて曖昧で、結晶が大きく育ったものを大雑把には指すので、いい加減な概念ではあるのだが、嶺岡山地は山体そのものがほとんどかんらん岩、あるいははんれい岩や玄武岩のような二酸化珪素の割合が低く、鉄やマグネシウムなどが比較的豊富な鉱石がおおく産出される。

まあ硬い。結晶と鉄の割合が大きいのでハンマーで叩いても容易に割れないし、岩石も重い。









千葉嶺岡山地の地質

2021年05月17日 18時52分00秒 | 地質

千葉県立中央区博物館を訪れた。
ここは地質に植物、動物など様々なものが展示されており、地質だけで2時間ほど費やした。まともに全部見ようと思うなら、1日がかりとなってしまう。
展示物を見て説明を読むだけでもそのくらい時間がかかるが、その情報を吟味して意味の一端を知るには、写真を家に持ち帰って調べた後になんとなく見えてくる。




千葉の房総には千葉の最高峰の愛宕山がある。この400メートルほどの山から東側一帯は嶺岡山地といい



古第三紀始新世(約4000万年前)及び、新第三紀の中新世(約2000万年前)あたりの地層が露頭している。
一般的に恐竜の時代は白亜紀までで(6600万年前)あり、古第三紀は暁新世の一部を除き恐竜は絶滅した時代である。つまり地質的にはやや新しい時代だ。

日本海の形成から日本列島の形成はおよそ新第三紀の中新世だといわれている(2000〜1500万年前あたり)

千葉県には残念ながら恐竜の化石はほぼ見つかっていない。見つかったとしても骨の一部くらいが銚子あたりで発見される程度である。すくなくとも露頭している地層では・・・

さて、今回問題にしてるのは上の写真にある「ダナイト」と「ハルツバージャイト」である。嶺岡山地の地形ジオラマの写真によると、紫と水色で塗られている地域である。両方ともかんらん岩であり、色はオリーブ色であり緑色。このかんらん岩は超塩基性岩に分類され、ようするに水晶質である二酸化珪素の含有率が低く45%未満という岩石である。別の言い方をすれば、かんらん岩は上部マントル物質そのものである。

大陸プレートの地殻を形成するのは玄武岩でこれも塩基性岩に分類され、二酸化珪素の含有率は45〜52%未満。色は全体的に黒っぽいがまあ色だけでは当てにならない。(ちなみに水晶とは二酸化珪素のことである)

つまり嶺岡山地の頂上付近のダナイトがある場所は、ほぼ上部マントル物質が露頭している場所といえる。




話は変わって、ここに蛇紋岩というものがある。この岩はかんらん岩などが水と反応して蛇紋岩化作用を受けることで生成する岩石らしい。かんらん岩と水から蛇紋岩と磁鉄鉱が生成される反応が一つの例としてあるようだ。

かんらん石  Mg2SiO4 及び Fe2SiO4
蛇紋岩 Mg3Si2O5(OH)4
2Mg2SiO4+3H2O→Mg3SiO2O5(OH)4+Mg(OH)2

化学式はシカトしても構わない。かんらん岩が水と反応して、蛇紋岩と磁鉄鉱が生成するというのを視覚で確認できればよい。(実際私もそれくらいしかわからない)

さて、この嶺岡山地に降った雨や水は、川を流れて加茂川などを通って鴨川市内を抜けて太平洋に注ぐわけだが、実は鴨川の海岸を含む千葉県の夷隅や九十九里、館山や木更津、富津、鋸南に至るまでの広範囲において、千葉県は砂鉄の産出量がとても多い。


これは夷隅の浜の砂鉄。黒い砂がそれである。要するに、この黒い砂鉄(磁鉄鉱)はかんらん岩と水の反応による生成物ではないのか?それが千葉沿岸の浜に堆積したものではないのか?というのが私の推測である。


 
夷隅の丹ヶ浦で採取した砂鉄。










茨城県つくば 地質標本館

2021年05月09日 02時58分00秒 | 地質
つくばにある標本館。ネットで予約する必要があるが入場料・駐車料金共に無料。館内には詳しい学芸員さんがいていろんなことを教えてくれる。


標本館は一階と二階。足早に回るだけなら1時間もかからないが、鉱物や地質の事を詳しく見たり、学芸員さんに詳しく話を聞こうとおもったら、何時間でも潰せる場所である。



カコんでセンコウ、ハンゴロシ
流産、安産、元気な子
と高校の時に暗記させられた記憶がある。
深成岩と火山岩の覚え方であり、順番に

深成岩
花崗岩  閃緑岩  はんれい岩
かこ     せん    はん

火山岩
流紋岩  安山岩  玄武岩
りゅう   あん    げん

当時はなんの役に立つのかわからないまま覚えたものだが、現在においても経済的には何の役にも立たない。地球の成り立ちがわかるという知的好奇心のためにしか役に立たないが、それがいいのだ。

火山岩と深成岩は単に冷え方の違いであり、急速に冷えるのが火山岩。ゆっくり冷えるのが深成岩である。
流紋・安山・玄武あるいは花崗・閃緑・はんれいの順は、大雑把にいえば水晶質の含有の割合が高い順序でならんでいる。流紋や花崗が水晶質が多く玄武やはんれいは少ない。ようするに溶岩がネバネバしてれば水晶質がおおく、色は白や透明。溶岩がサラサラした場合は水晶質が少なく、色は黒くなるということだ。それらが冷え方の違いによって、名前が変わるというそう言う事に過ぎない。

更には「石」と一般的に言われているものは、鉱物起源のものもあれば生物起源のものもある。溶岩からできる石、地中の超強力圧によってできる石、砂や泥の堆積物が圧力によって石のようになったもの、そして有孔虫やプランクトン、またはサンゴや貝などが石化したもの。これらを我々は大雑把に石と呼ぶ。

繰り返すが、こんな事を知っていても社会においては一銭の得にもならないが、私の人生を豊かにするという点においてはかけがえのない事である。
このようなものを見て、人生を無為に過ごすというのは贅沢というものであろう。







海岸の砂紋

2020年03月29日 03時46分00秒 | 地質
砂紋とは風または緩やかな水の流れの中で作られるものらしい。風や水によって粒の大きい重いものは砂の山の峰につもり、粒の細かいものは谷に落ち込むとか。よく見ると細かい貝殻のカケラは谷に溜まってたりもしているが、水流の流れは風よりも複雑で引き波の時など、水流が砂紋の谷に流れ込み、カケラは移動したりしている。