『ΑΩ』(by小林泰三)、読了。
このタイトルで「アルファ・オメガ」と読みます。
毎回、読みごたえのある小林作品。
本作はその集大成にあたる大作との事。
あらすじを調べればすぐ分かるが、コレは巨大化する特撮ヒーロー、要するにウ○トラマンが元ネタになっている。
本作で活躍するのは、私たち地球人より遥かに高次元のプラズマ生命体。
まず、その生態についての説明の丁寧さに圧倒される。
私は難しい話はよく分からないが、徹底的に科学的に描かれる様子には説得力がある。
そのプラズマ生命体たちの戦う舞台に、地球が巻き込まれ、人類社会は否応なしに、新しい段階へ変化させられていく。
小林作品である以上、描写はかなりグロテスクなため、読む人を選ぶが、読後感は寧ろ爽やかなのが不思議。
これから読む人は『玩具修理者』など他作品を読んでから挑む事をオススメする。
それでは。また次回。