好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

巨大化ヒーローは非情な現実でどう生きるか。

2021-06-08 | 物語全般
『ΑΩ』(by小林泰三)、読了。

このタイトルで「アルファ・オメガ」と読みます。

毎回、読みごたえのある小林作品。
本作はその集大成にあたる大作との事。

あらすじを調べればすぐ分かるが、コレは巨大化する特撮ヒーロー、要するにウ○トラマンが元ネタになっている。

本作で活躍するのは、私たち地球人より遥かに高次元のプラズマ生命体。
まず、その生態についての説明の丁寧さに圧倒される。
私は難しい話はよく分からないが、徹底的に科学的に描かれる様子には説得力がある。

そのプラズマ生命体たちの戦う舞台に、地球が巻き込まれ、人類社会は否応なしに、新しい段階へ変化させられていく。

小林作品である以上、描写はかなりグロテスクなため、読む人を選ぶが、読後感は寧ろ爽やかなのが不思議。
これから読む人は『玩具修理者』など他作品を読んでから挑む事をオススメする。

それでは。また次回。

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