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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

2014-04-23 | 映画
アベンジャーズの戦いから時は流れ。
キャプテン・アメリカはS.H.I.E.L.D.のエージェントとして、
アメリカ、そして世界の平和を守るために戦っていました。
そんな彼に依頼された任務は、アメリカ領海外で海賊に占領されたS.H.I.E.L.D.の船の救助。
ブラックウィドウ、S.H.I.E.L.D.ストライクフォースたちとともに船に潜入、
海賊たちのボスである傭兵・バトロックを倒したキャップは
ウィドウが別の依頼をニック・フューリーから受けていたことを知ります。

ワシントンに戻ったキャップはフューリーに、S.H.I.E.L.D.が進める新たな計画・・・
衛星からのデータを活用し、分析して世界の危機を未然に防ぐインサイト計画について明かされます。
計画や作戦の進め方について、フューリーと衝突するキャップ。

そしてフューリーは、機械の左腕を持つ謎の暗殺者・・・ウィンター・ソルジャーに襲撃を受けます。
命からがらキャップのもとにたどり着いたフューリーは
「誰も信用するな」というメッセージをキャップに残し、息絶えます。

ブラックウィドウ、そして元空挺部隊出身の退役軍人であるサム・ウィルソンとともに
敵に廻ったS.H.I.E.L.D.からの逃亡、そして真相を求める戦いを始めるキャップ。
S.H.I.E.L.D.の、そしてインサイト計画の裏にある存在とは?
そして謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーの正体は?
時代に取り残された男の、過去との、未来を賭けた戦いが始まります。


アイアンマン3」「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」に続く
「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」へと続くカウントダウン3作目。
前作のジョー・ジョンストンから監督を引き継いだのはアンソニー&ジョーのルッソ兄弟。
近年のアメリカの国内事情などを反映した政治スリラーの要素が濃い作品となった今作らしいキャストとして
S.H.I.E.L.D.の政治折衝担当理事、アレクサンダー・ピアース役にロバート・レッドフォードが出演。
物語のトーンをびしっと引き締めております。

揺るぎなき道徳心を持つ「古い男」キャプテン・アメリカと
生き延びるために嘘を重ねてきた女、ブラックウィドウ。
そして嘘に満ちた現代の安全保障や政治。
そして、キャップが氷の海で眠る間も熟成し、張り巡らされていた悪意。
「正直さ」や「善意」でまっすぐ突き進むキャップの戦いの結果が、何をもたらすのか。



(ここからネタバレ配慮のため改行)



もう原作コミック出てるので、ウィンター・ソルジャー=バッキーということは
皆さんもちろんお分かりだと思うんですが、
「ニック・フューリーvsシールド」も原作だったんですね、これ。
シールド結成時からひそみ、内側で拡大していたヒドラ、
コンピューターデータとして生き続けたアーニム・ゾラ、
そしてその対抗策として「すべてのS.H.I.E.L.D.に関する物も含めた機密情報をネットに流出」させ
S.H.I.E.L.D.もろとも破壊したフューリー&ブラックウィドウから感じる
スノーデン事件やウィキリークス事件の影響・・・
その中でキャップはその格闘スタイルも含めて
どこまでもまっすぐで、愚直で、誠実で。
パルクール等を導入したアクションのスピード感や重みもまた、
空も飛べずビームも雷も出せない生身のヒーロー感を感じさせるものでありました。

そんなキャップを取り巻く人々・・・
ちょっとロマンスに発展しそうな空気も見せるも
「仲がいいビジネスパートナー」どまりなウィドウ、
キャップと己の過去を重ね合わせ、彼らの危機に力を貸すファルコン、
戦うために死を偽装したフューリーと、彼を支えるマリア・ヒル、
最強の敵として立ちふさがるも、キャップに救われ、そして彼を救うバッキー、
そして・・・これからの展開が楽しみな、エージェント13ことシャロン。
彼ら彼女らのキャラクターも、この映画を魅力的にしております。
(「アベンジャーズ:AoU」にはファルコンもバッキーも出る予定ないのよね・・・)

戦闘シーンの派手さはそこまではないですが、
「あぁ、面白い映画を見た!」とMCUシリーズ全作の中でも見終わった後の充実度は
一番高いかもしれない、と思える作品でございました。
正直フェイズ2に入ってからは確実に一番面白い出来。

バロン・ストラッカーの計画と、「奇跡のツインズ」については「アベンジャーズ:AoU」待ちとして
(片方は「X-MEN:DoFP」にも出てくるんだけどね・・・大人の事情で別人なんだけどw)
次のMCUフェイズ2「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は9月、
その前に今週末は「アメイジング・スパイダーマン2」、
来月末は「X-MEN:DoFP」と、マーベルキャラ映画の楽しみな作品目白押しな今年。
これから見に行くどの作品も、今回のキャップ2がかすむほどの面白さであってほしいなぁ・・・と
期待を込めて思います。

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