天才科学少年、リード・リチャードは、教師やクラスメートに笑われながらも
クラスメートのベン・グリムとともに「物質転送器」を作ることに熱中します。
「人類で初めて転送される人になる」ため、そして「世界を変える」ため。
そして7年後、リードはバクスター財団に見いだされ、
もう一人の天才・ビクターにスーザン・ストーム、
さらにスーザンの弟であるジョニーたちとともに別の惑星への生体転送を実現させますが
人間転送実験はNASAに奪われてしまいそうに・・・
夜にベンを呼び寄せ、こっそりと人体転送を行うリード、ビクター、ジョニー、そしてベン。
転送先で謎のエネルギーに触れた4人のうちビクターは異世界に残され、
手動で彼らを戻そうとしたスーザンと戻ってきた3人の肉体にも変化が・・・
1961年、スタン・リーが「やめる前にやりたかった、今までにないヒーロー物を書こう」と
『最初からチームで』『時にはケンカもし、苦悩もする』等身大のヒーローとして生み出し
マーベルコミックスの「シルバーエイジ」の幕開けとなった「ファンタスティック・フォー」。
以前にも2作が映画化されましたが、今回は設定も新たにした再起動(リブート)版として
超能力青春ムービーの傑作「クロニクル」のジョシュ・トランク監督で作られました。
しかし、旧映画のときと周囲の状況は大きく変わり、出版社・ファンともに
「マーベルのキャラはマーベル・シネマティック・ユニバースに統合すべき」という意見が
大きくなる中、「X-MEN」とともにその逆風の中独自ユニバースを作るという方向性を打ち出し、
それゆえに出版社からも映画化に関する援護射撃が受けられず
(公開前にコミックが終了、メンバーはあちこちのタイトルにバラバラに配置・・・)
さらに監督とFOX上層部との軋轢が監督のSNS上での発言から判明したり、
公開された映画に対してもコミックファンを中心に酷評の嵐が吹き荒れたり、と
日本での公開前から、荒れ模様な作品となっていたわけです。
さて、とりあえず不満点から書きます。
これは前映画でも思ったことですが「F4とDr.ドゥームをなぜ一緒に誕生させてしまうのか」。
マーベルを代表するスーパーヴィランであるDr.ドゥームは
世界最高レベルであるリードには少し劣るものの天才の頭脳と、
リードが使うことのできない魔力にも通じ、
さらには東欧の独裁者としての顔も持っているという「大物」なのですが
(しかも独裁者とはいえ、それなりに国民には愛されている模様)
映画化時には「F4の4人と同じパワーソースに触れたが悪の側に立つ」役割となり
大物感はダウン、そしてその鉄仮面ももともとの原作では「実験の失敗で顔に負った傷の存在が許せず
(この実験失敗を、リードへの逆恨みの根源としています)焼けた鉄仮面で顔ごと焼く」という
壮絶な覚悟ゆえの姿だったものの、映画版ではどちらも「能力を得た結果肉体が金属化」と
ただ姿が似てて名前が同じなだけの人になっちゃってる感が強いです。
そして今作のストーリー上の問題点は、「能力が手に入るまでのほうに長い尺を割いたわりには
後半キャラクターの内面が簡単に片づけられてしまっている」こと。
特に不可逆の異形となってしまったベンの内面に対するフォローは、旧作に比べても
あまりに少なすぎはしませんか・・・?と思ってしまいます。
しかし、前半の丁寧さで映画全編をやるには尺が足りない、アメコミ原作映画である以上
能力を活かした戦闘シーンを入れないといけないわけで、
前半は監督の持ち味が活かされてて好きなんだけど、ペース配分で失敗しちゃったかな・・・と
あの平成ライダーでよく目にしたような感想を持ったりもしております。
しかし、映画見終わった感覚としてはけっこう満足はしてたりします。
アメコミ映画には原作のキャラを致命的につかみ損ねている作品もいくつかある中で
(ブルースが引き籠っちゃう「ダークナイトライジング」とかさぁ・・・)
「ジョシュ・トランクがアメコミヒーローを撮ったらどうなるのか」という
「こうなったらいいな」がところどころに見えて、
「これ、完全版があるならちゃんと見たいなぁ・・・」と思うし、
この世界での『政府公認ヒーロー』であるF4と、迫害されるX-MENとの対比も見てみたい。
ドゥームやギャラクタスがMCUで活躍できないのは残念だけど、
でも僕は「このF4の先」が見てみたい気持ちもあるのですよ。
リードとスーが恋愛し、結婚し、超能力を持った子を育てていく姿や
時には世界の危機の前にリードとドゥームが協力したりする姿も見てみたい、と思いました。
来年は「デッドプール」に「バットマンvsスーパーマン」(邦題・・・)
大本命の「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」、「スーサイド・スカッド」
「Dr.ストレンジ」もあるわけですが・・・
なにはさておき、今年最後の超大作であるSW:EP7という祭りが楽しみなところです。
(来年スタトレ3もあるんだよね・・・)
あと予告見たら「オデッセイ」(「火星の人」で何がいかんのか・・・)も面白そうだったし
「007:スペクター」も期待できそう。
公開中作品でいえば「ジョン・ウィック」も見たくはあるし
劇場で見逃した「マッドマックス:怒りのデスロード」「セッション」とかも
ソフト化されてくれましたし、見たいと思ういい映画はたくさんあるのですなぁ・・・
クラスメートのベン・グリムとともに「物質転送器」を作ることに熱中します。
「人類で初めて転送される人になる」ため、そして「世界を変える」ため。
そして7年後、リードはバクスター財団に見いだされ、
もう一人の天才・ビクターにスーザン・ストーム、
さらにスーザンの弟であるジョニーたちとともに別の惑星への生体転送を実現させますが
人間転送実験はNASAに奪われてしまいそうに・・・
夜にベンを呼び寄せ、こっそりと人体転送を行うリード、ビクター、ジョニー、そしてベン。
転送先で謎のエネルギーに触れた4人のうちビクターは異世界に残され、
手動で彼らを戻そうとしたスーザンと戻ってきた3人の肉体にも変化が・・・
1961年、スタン・リーが「やめる前にやりたかった、今までにないヒーロー物を書こう」と
『最初からチームで』『時にはケンカもし、苦悩もする』等身大のヒーローとして生み出し
マーベルコミックスの「シルバーエイジ」の幕開けとなった「ファンタスティック・フォー」。
以前にも2作が映画化されましたが、今回は設定も新たにした再起動(リブート)版として
超能力青春ムービーの傑作「クロニクル」のジョシュ・トランク監督で作られました。
しかし、旧映画のときと周囲の状況は大きく変わり、出版社・ファンともに
「マーベルのキャラはマーベル・シネマティック・ユニバースに統合すべき」という意見が
大きくなる中、「X-MEN」とともにその逆風の中独自ユニバースを作るという方向性を打ち出し、
それゆえに出版社からも映画化に関する援護射撃が受けられず
(公開前にコミックが終了、メンバーはあちこちのタイトルにバラバラに配置・・・)
さらに監督とFOX上層部との軋轢が監督のSNS上での発言から判明したり、
公開された映画に対してもコミックファンを中心に酷評の嵐が吹き荒れたり、と
日本での公開前から、荒れ模様な作品となっていたわけです。
さて、とりあえず不満点から書きます。
これは前映画でも思ったことですが「F4とDr.ドゥームをなぜ一緒に誕生させてしまうのか」。
マーベルを代表するスーパーヴィランであるDr.ドゥームは
世界最高レベルであるリードには少し劣るものの天才の頭脳と、
リードが使うことのできない魔力にも通じ、
さらには東欧の独裁者としての顔も持っているという「大物」なのですが
(しかも独裁者とはいえ、それなりに国民には愛されている模様)
映画化時には「F4の4人と同じパワーソースに触れたが悪の側に立つ」役割となり
大物感はダウン、そしてその鉄仮面ももともとの原作では「実験の失敗で顔に負った傷の存在が許せず
(この実験失敗を、リードへの逆恨みの根源としています)焼けた鉄仮面で顔ごと焼く」という
壮絶な覚悟ゆえの姿だったものの、映画版ではどちらも「能力を得た結果肉体が金属化」と
ただ姿が似てて名前が同じなだけの人になっちゃってる感が強いです。
そして今作のストーリー上の問題点は、「能力が手に入るまでのほうに長い尺を割いたわりには
後半キャラクターの内面が簡単に片づけられてしまっている」こと。
特に不可逆の異形となってしまったベンの内面に対するフォローは、旧作に比べても
あまりに少なすぎはしませんか・・・?と思ってしまいます。
しかし、前半の丁寧さで映画全編をやるには尺が足りない、アメコミ原作映画である以上
能力を活かした戦闘シーンを入れないといけないわけで、
前半は監督の持ち味が活かされてて好きなんだけど、ペース配分で失敗しちゃったかな・・・と
あの平成ライダーでよく目にしたような感想を持ったりもしております。
しかし、映画見終わった感覚としてはけっこう満足はしてたりします。
アメコミ映画には原作のキャラを致命的につかみ損ねている作品もいくつかある中で
(ブルースが引き籠っちゃう「ダークナイトライジング」とかさぁ・・・)
「ジョシュ・トランクがアメコミヒーローを撮ったらどうなるのか」という
「こうなったらいいな」がところどころに見えて、
「これ、完全版があるならちゃんと見たいなぁ・・・」と思うし、
この世界での『政府公認ヒーロー』であるF4と、迫害されるX-MENとの対比も見てみたい。
ドゥームやギャラクタスがMCUで活躍できないのは残念だけど、
でも僕は「このF4の先」が見てみたい気持ちもあるのですよ。
リードとスーが恋愛し、結婚し、超能力を持った子を育てていく姿や
時には世界の危機の前にリードとドゥームが協力したりする姿も見てみたい、と思いました。
来年は「デッドプール」に「バットマンvsスーパーマン」(邦題・・・)
大本命の「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」、「スーサイド・スカッド」
「Dr.ストレンジ」もあるわけですが・・・
なにはさておき、今年最後の超大作であるSW:EP7という祭りが楽しみなところです。
(来年スタトレ3もあるんだよね・・・)
あと予告見たら「オデッセイ」(「火星の人」で何がいかんのか・・・)も面白そうだったし
「007:スペクター」も期待できそう。
公開中作品でいえば「ジョン・ウィック」も見たくはあるし
劇場で見逃した「マッドマックス:怒りのデスロード」「セッション」とかも
ソフト化されてくれましたし、見たいと思ういい映画はたくさんあるのですなぁ・・・