1926年、寝る前の息子に語り聞かせた、熊のぬいぐるみを主人公にした話を元に
詩と物語が生まれました。
そのタイトルは「くまのプーさん」。
イギリスの戯曲作家、A.A.ミルンがその息子、クリストファー・ロビンに向けて書いた
熊と子豚、ヤギ、トラ、カンガルーのぬいぐるみたちを
想像の100エーカーの森の中で自由に遊ばせた作品です。
時は流れて。その本をつねに娘たちから「読んで」とせがまれる父親がいました。
その名は、ウォルト・ディズニー。
娘が本に夢中になっていることから、この作品をアニメ映画化したい!と
「白雪姫」制作終了くらいの段階から動き始めることになります。
権利獲得のために多大な労力と膨大な時間を費やし、61年に映画化権を獲得。
その後5年の歳月をかけて制作された中篇アニメーション「プーさんとはちみつ」から
ディズニー版「プーさん」の歴史が始まるのです。
というわけで、長崎県美術館県民ギャラリーで開催中(4/17まで)の「くまのプーさん展」見てきました。
展示の序盤は原作について、ということで、実際にミルン家にあったモデルのぬいぐるみたち
(ルーだけは現在行方不明ということです・・・)や
原作初版本、邦訳本(太平洋戦争直前(日中戦争さなか)の1940年に1冊目、しかも戦時中に続巻出てる・・・)
などの展示も行われております。
そして奥に進むととたんにカラフルなアニメ版の世界へ。
スタッフの紹介にセル画・コンセプトアート・原画などの展示、
さらに奥に進めば昔のグッズや世界各国の絵本などの展示もあり
「ディズニー化」によっていかにこの作品の世界が広がったか、という側面を実感できます。
「プーさんとはちみつ」でイギリス人のクリストファー・ロビン役に
アメリカ人声優を起用したことで非難を集めたり(後にイギリス人声優に変更)、
作品のテンポが原作とアニメで違う、原作の作中曲を無視して独自の音楽をつけた、という不満が出たり、
権利に関する裁判がわりと最近でも発生するなど
「ディズニー化」の功罪両方を実感できる作品でもありますが
良質な原作をよりポップにすることで楽しい作品にした、という側面は評価されてもいいんじゃないかな、と
展覧会を見た感想としては思いました。
2011年のセルアニメ劇場新作はかなり苦戦したらしいですが・・・
展示の最後を締めくくるのは、日本人アーティストによるプーさん作品の展示。
何点かは発想の自由さに驚かされる作品もございました。
そして広大な物販コーナー狭しとならぶ原作絵・アニメ絵グッズ。
黒づくめなプーさん体型の中年が見て周るにはちとためらいがある(それ言うなら展示もな)
そんな空間でございましたが、楽しい展示でございました。
次は現在東京で開催中の「ピクサー展」が早くも7月に巡回してくる!(全国2番目!)ということですが
その前に4/2からは企画展示室で長崎では25年ぶりになる「ミュシャ展」、
さらに10月には古代ギリシャ展、年末年始はデンマークデザイン展とこれからもいろんな企画展が続く
長崎県美術館、ぜひ観光ついでに皆様も足をお運びください。
詩と物語が生まれました。
そのタイトルは「くまのプーさん」。
イギリスの戯曲作家、A.A.ミルンがその息子、クリストファー・ロビンに向けて書いた
熊と子豚、ヤギ、トラ、カンガルーのぬいぐるみたちを
想像の100エーカーの森の中で自由に遊ばせた作品です。
時は流れて。その本をつねに娘たちから「読んで」とせがまれる父親がいました。
その名は、ウォルト・ディズニー。
娘が本に夢中になっていることから、この作品をアニメ映画化したい!と
「白雪姫」制作終了くらいの段階から動き始めることになります。
権利獲得のために多大な労力と膨大な時間を費やし、61年に映画化権を獲得。
その後5年の歳月をかけて制作された中篇アニメーション「プーさんとはちみつ」から
ディズニー版「プーさん」の歴史が始まるのです。
というわけで、長崎県美術館県民ギャラリーで開催中(4/17まで)の「くまのプーさん展」見てきました。
展示の序盤は原作について、ということで、実際にミルン家にあったモデルのぬいぐるみたち
(ルーだけは現在行方不明ということです・・・)や
原作初版本、邦訳本(太平洋戦争直前(日中戦争さなか)の1940年に1冊目、しかも戦時中に続巻出てる・・・)
などの展示も行われております。
そして奥に進むととたんにカラフルなアニメ版の世界へ。
スタッフの紹介にセル画・コンセプトアート・原画などの展示、
さらに奥に進めば昔のグッズや世界各国の絵本などの展示もあり
「ディズニー化」によっていかにこの作品の世界が広がったか、という側面を実感できます。
「プーさんとはちみつ」でイギリス人のクリストファー・ロビン役に
アメリカ人声優を起用したことで非難を集めたり(後にイギリス人声優に変更)、
作品のテンポが原作とアニメで違う、原作の作中曲を無視して独自の音楽をつけた、という不満が出たり、
権利に関する裁判がわりと最近でも発生するなど
「ディズニー化」の功罪両方を実感できる作品でもありますが
良質な原作をよりポップにすることで楽しい作品にした、という側面は評価されてもいいんじゃないかな、と
展覧会を見た感想としては思いました。
2011年のセルアニメ劇場新作はかなり苦戦したらしいですが・・・
展示の最後を締めくくるのは、日本人アーティストによるプーさん作品の展示。
何点かは発想の自由さに驚かされる作品もございました。
そして広大な物販コーナー狭しとならぶ原作絵・アニメ絵グッズ。
黒づくめなプーさん体型の中年が見て周るにはちとためらいがある(それ言うなら展示もな)
そんな空間でございましたが、楽しい展示でございました。
次は現在東京で開催中の「ピクサー展」が早くも7月に巡回してくる!(全国2番目!)ということですが
その前に4/2からは企画展示室で長崎では25年ぶりになる「ミュシャ展」、
さらに10月には古代ギリシャ展、年末年始はデンマークデザイン展とこれからもいろんな企画展が続く
長崎県美術館、ぜひ観光ついでに皆様も足をお運びください。