日本における海外コミックス評論の第一人者、小野耕世氏。
昨年秋刊行の「アメコミフロントライン」の序文では
あまりにも薄っぺらい日本ヒーローとアメコミヒーローの比較でがっかりしたものですが
図書館で2005年刊行のここ30年分の原稿やインタビューをまとめたこの本を見つけて
ちゃんと読んでみないとな、と思って手に取ったわけです。
(昔の「バットマンになりたい」とかが読めていなかったし)
「月刊スーパーマン」や光文社のマーベルコミックス邦訳シリーズ、
池上遼一「スパイダーマン」への原案参加などを行い、
70年代から海外コミックを紹介してきた氏が
「コミックブック」「新聞コミック」「オルタナティブコミック」という
アメリカン・コミックスの持つ3つの側面について
これまでの取材やインタビューを中心にまとめた1冊であり
スタン・リーやジャック・カービイへのインタビューも収録されているほか
いくつもの企画倒れで終わった映画化などへの言及、
ヒーローの誕生に纏わるさまざまなエピソードを読むことができます。
しかしこの本の本題は、どちらかといえば新聞コミック(コミックストリップ)や
オルタナティブコミック、そして911とコミックの関係について述べた後半部分であり
小野さんの「本領」はそっちであって今現在のヒーローコミックについては
ほぼ外野でしかないんだろうな・・・という思いも深まる結果に。
(そちらの分野はどんどん新しい人が出てきているわけなので、それはそれでいいのでしょうけど)
小野さんが幼い頃に触れた日本語版「スーパーマン」(1949年創刊の月刊誌)や
数々の「月刊スーパーマン」以前の邦訳海外コミック誌の存在を知ることができたのが
一番の収穫だったかもしれません。
(まったく存在を知らなかったもんなぁ・・・)
昨年秋刊行の「アメコミフロントライン」の序文では
あまりにも薄っぺらい日本ヒーローとアメコミヒーローの比較でがっかりしたものですが
図書館で2005年刊行のここ30年分の原稿やインタビューをまとめたこの本を見つけて
ちゃんと読んでみないとな、と思って手に取ったわけです。
(昔の「バットマンになりたい」とかが読めていなかったし)
「月刊スーパーマン」や光文社のマーベルコミックス邦訳シリーズ、
池上遼一「スパイダーマン」への原案参加などを行い、
70年代から海外コミックを紹介してきた氏が
「コミックブック」「新聞コミック」「オルタナティブコミック」という
アメリカン・コミックスの持つ3つの側面について
これまでの取材やインタビューを中心にまとめた1冊であり
スタン・リーやジャック・カービイへのインタビューも収録されているほか
いくつもの企画倒れで終わった映画化などへの言及、
ヒーローの誕生に纏わるさまざまなエピソードを読むことができます。
しかしこの本の本題は、どちらかといえば新聞コミック(コミックストリップ)や
オルタナティブコミック、そして911とコミックの関係について述べた後半部分であり
小野さんの「本領」はそっちであって今現在のヒーローコミックについては
ほぼ外野でしかないんだろうな・・・という思いも深まる結果に。
(そちらの分野はどんどん新しい人が出てきているわけなので、それはそれでいいのでしょうけど)
小野さんが幼い頃に触れた日本語版「スーパーマン」(1949年創刊の月刊誌)や
数々の「月刊スーパーマン」以前の邦訳海外コミック誌の存在を知ることができたのが
一番の収穫だったかもしれません。
(まったく存在を知らなかったもんなぁ・・・)