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インクレディブル・ファミリー

2018-08-02 | 映画

前作「Mr.インクレディブル」のラストシーンの直後。
地底から攻めてきた怪人・アンダーマイナーと戦うも
逃げられ、銀行の金も奪われてしまったインクレディブル一家。

非合法なヒーロー活動を行ったため警察に捕まり、
家を失い、保護プログラムも打ち切られ、
モーテルでの2週間の生活だけが保障された状態に。

今後の生活に悩む中、通信会社の社長から持ち込まれた仕事は
「超小型カメラをつけてのヒーロー活動」。
「君たちが何と戦っているかを知れば世間はヒーロー支持に動くはずだ」
その言葉に動かされ、その仕事を請けることにしたものの
最初に指名されたのはイラスティガールこと母・ヘレン。

赤子(で未知数のパワーを持つ)ジャック・ジャックの育児や
息子の算数、娘の初デート・・・
父・ボブの双肩にかかる、スーパーパワーでは解決できない様々な問題。

一方、任務を請けたヘレンにも、
謎のヴィラン・スクリーンスレイヴァーの魔の手が迫り・・・

前作から14年(!)の歳月を経て作られた、
ピクサー/ディズニーのスーパーヒーローストーリー。
もちろんこの14年の間にはたくさんのアメコミ原作ヒーロー映画が作られ
前作を少年の頃に見た人は、もうその子どもを劇場に連れてくるほどの年月が
流れているわけでございます。

ファミリームービーとしては「父親が働き、母親が育児をする」という
ステレオタイプの逆転で育児に不慣れな父親のドタバタ、
そこからの家族の絆・・・的な部分は現代にそぐわないのでは、と思いつつも
そういう「古い価値観の変化」を見せたいのだろう、という印象。

そしてスーパーヒーロームービーとしては
みんな大好き洗脳系ヴィランですよ、今回。
スクリーンに映し出された図形や文字で相手を操るというその能力は
コミックならさぞかしえげつない使われ方をするであろう・・・と思えるもので
ピクサー作品でよかったな、と少し思ったりもいたしましたw
(ピクサー作品で明確に死者が出てる最初の作品が前作ですけれど)

今回のヴィランが主張する「ヒーローへの崇拝とは盲信に他ならないのでは」という視点。
ブラッド・バード監督の前作「トゥモローランド」の感想として出ていた
「一部の『天才』に導かれる世界を良しとするのは選民思想なのでは?」という問いへの
監督からの回答にも思えてなりませんでした。

8/4にフジテレビ系で前作地上波放送もございますが、
今作は前作を見て、頭に内容を入れた上でご覧いただくと
過去に起こった事件のシーンで出てきた名前などに気づきもあるかと思います。
前作ラストシーンから続く物語でございますし、是非まとめてお楽しみください。

インクレディブル・ファミリー

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