「―戦慄を感じずにはいられない、
途方もない何か。それは夢…
違う、悪夢だ。金属に響きわたる悪夢」
人類史上最大の謎を秘めた金属(メタル)たち。
その謎を秘密裏に追い、世界各地を巡るバットマン。
そしてそのバットマンの研究を危険視したガーディアンズに
調査のため秘密裏に派遣されたグリーンランタン、ハル・ジョーダン。
彼らが追い、見出したもの。
それは、DCユニバースの根幹を揺るがす世界の秘密への、序奏。
昨年夏に原書が刊行された、DCコミックスの一大イベント、「DARK NIGHT:METAL」。
NEW52バットマンを手がけたスコット・スナイダーによる謎また謎、
そして90年代コミックスへのリスペクトも込められた衝撃のクロスオーバーが
およそ1年の時差を経て邦訳刊行開始、でございます。
今回刊行された「プレリュード」は、前日譚「ダークデイズ」2作に
今作に繋がる過去の作品・・・
「ファイナル・クライシス」「ナイトウィング」「ディテクティブコミックス」、
そして「マルチバーシティ・ガイドブック」に掲載のマルチバースの地図、を収録。
(原書には「リターン・オブ・ブルース・ウェイン」と「バットマン:エンドゲーム」からの
エピソードも収録されてますが、小プロから翻訳刊行済みということで割愛)
何かとんでもないことが始まろうとしている、というのをひしひしと感じる「ダークデイズ」が
本編ではあるわけですが、同時収録作、特に「ファイナル・クライシス」は
噂にたがわぬ読んでてくらくらくる作品でございました。
(ヴィレッジブックスから通販限定で発売されていましたが、訳あって買い逃しております)
これと「バットマン:R.I.P.」併せて読んだらそりゃ頭おかしくなるわ、とw
グラント・モリソンという人の奇才っぷりを改めて実感する作品です。
来月、そして再来月と連続刊行される「メタル」。
並行世界から攻めてくる強敵にヒーローたちはいかに立ち向かうのか、
そして今回ちらりと登場した新たなキャラクターたちの活躍は、というのも気になりますが
個人的には20年続巻を待ち続けたあのキャラクターの登場が楽しみです。
(代替わりはしているのだけどね・・・)
・・・何冊か邦訳本積読になってるから、読み進めないとね。