抱えていた案件を送って寝て、
起きて「そういえば今日話し合いの予定だったけど、まだ時間決まったって電話来てないな」と
担当者に8時半くらいに電話をしてみたら
「9時の予定でしたが伝えるのを忘れていました。明日でいいですか」
と社会人とは思えない返事が返ってきたので、
もう今日は1日好きに過ごすぜ、と行ってきました、長崎県美術館。
久々の他県から巡回してきた展覧会であり「日本博」事業の一つ、
「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」見てきました。
新国立競技場に山手線の話題の新駅・高輪ゲートウェイ、
太宰府天満宮参道のスターバックスコーヒーや、ここ長崎県美術館も手掛けた
日本を代表する建築家、隈研吾。
そんな彼の代表作…世界の公共建築から、街角の居酒屋までを
「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という5つのテーマに沿って
モックアップ模型や写真で展示した展覧会、であるわけですが
周囲の空間を取り込み、内包する建築というコンセプトから生まれる
この人以外ありえない、というような外見と内装を楽しめる展覧会。
そして展覧会後半はタイトルにもあるように
「コロナ禍の中の新しい街づくりをネコの視点から考える」内容に。
丹下健三が東京オリンピック前に考えた都市計画「東京計画1960」は
高度経済成長期の中、上から見下ろして計画されたものでしたが
(開催されるのか怪しい状況ですが)今回の東京オリンピックに合わせた都市計画として
下から、ネコの視点から生活者にとって住みよい街を作るにはどうすればいいか?という内容を
ネコが好む狭い隙間やざらざらした触感などをベースに考えていく内容となっています。
建築というジャンルに明るくないもので楽しみ方は手探りという感じでしたが
「作品のひとつ」の中でその展示を楽しむ、という経験は面白いものだったなぁ、と思います。
コロナの非常事態宣言も続いておりますが、
展覧会は会話もなく、(平日なら)密になることもないもの。
なんとか、問題なく開催されてくれないかなぁ。
去年行きたかった展覧会を潰されまくった身として、つくづく思います。