高速化の力を手に入れヒーロー・フラッシュとして、
ジャスティスリーグメンバーとして活躍するバリー・アレン。
幼少期に母を喪い、父がその容疑者となっているが
証拠が足りず父の無実を立証できない状況が、彼を走らせる。
全速力で走ったその先は、両親がともに生きている、彼が能力を手に入れる前の世界。
そしてその世界に現れるクリプトン星からの襲撃者、ゾッド将軍。
他のヒーローの助けを求め訪れたゴッサムシティには、
彼が知るのとは別のバットマンがいた…。
DC映画ユニバース(DCEU/DCFU)が度重なる延期や体制変更などで
大幅な仕切り直しを行うことを決定しており、
その大きなポイントとなるのが今作となります。
原作コミック「フラッシュポイント」同様に母の死の事実を改変しようと
過去に走った結果世界が大きく改変される…わけですが
今作はさらにそこにマルチバース要素を大きく盛り込み
マーベル側が「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で行った
ユニバース制になる前の旧映画シリーズのヒーローとの共演…
マイケル・キートン版バットマンとの共演が大きいトピックとなっています。
(もちろん、それだけでは済まないわけですが…)
改めてこれまでの、そして今後のDC映画にとっての重要なポイントとなる今作ですが
それ故に問題となったのが、主演であるバリー役のエズラ・ミラーによる
数々のトラブルや犯罪行為の発覚でした。
降板させて撮り直すことも、中止にすることも難しい内容であるとして
こうして公開へと踏み切ったものの、ワーナー側の姿勢などと合わせて
この映画を純粋に楽しめない原因となっていることは返す返すも残念です。
(何の問題もなく撮り終わっていた「バットガール」が公開中止にされたのもありますし)
この映画によって変貌したDC映画ユニバースは
「ブルービートル」「アクアマン2」と続き
ジェームス・ガンがCCOとして新たに作り上げていく新DCユニバースへと
繋がっていくわけですが、今作のサプライズ要素がどう影響していくのか?も
楽しんでいきたい、と思っています。