ガイは、気のいい銀行員。
朝起きて金魚に挨拶し、同じ青いシャツを着て、コーヒーを買い、銀行に出社する。
毎日何度も銀行強盗は起きるけど、それも変わらない日常。
そんな彼の日常は、一人の「運命の女性」との出会いから、一変する。
これは、モブキャラが主人公になる物語。
「グランド・セフト・オート」のような悪漢オンラインゲームのモブキャラ一般市民が、
ふとしたきっかけから主人公となり、世界を変えていく物語…であるわけですが
「あー、そういう話ね」という固定観念から少し外した展開を見せてくれたり、
所々に細かいネタ(海外のゲーム配信界隈に詳しければより面白いらしい…)を仕込んでいたりと
今のゲームシーンであるからこそ、の作品じゃないのかなぁ、と思ってみたり。
20世紀FOX作品であり、ディズニーに買収されたからこそのネタもあったり
今作のヴィランと言えるゲーム会社社長(演じるのはタイカ・ワイティティ!)のキャラクターも
そういう部分が反映されてるのかな?という邪推もできはしますが、
プロデューサーでもあるライアン・レイノルズのバランス感覚もあってか
「こういう洋画ってやっぱりいいよな!」と思わせるような
いい意味で万人向けのハリウッド娯楽大作となっております。
レイノルズの「人脈」を活かしたカメオ出演もありますが
一人は声だけの出演な上に吹き替えだと意識したキャスティングじゃないので
吹き替えだとスタッフロールで初めて気が付くってパターンですねw
(ばっちり顔も出てるあの人は吹き替えでもちゃんと同じキャスティングでしたし
ライアン・レイノルズの吹き替えはちゃんと加瀬さんでしたね)
「ザ・スーサイド・スクワッド」と併せて
(なんなら「ワイルド・スピード ジェットブレイク」も併せて)
この夏ぜひ見ていただきたい快作、でございました。