コスチュームを脱ぎ、中古車販売店で働く元デッドプール、ウェイド・ウイルソン。
時間軸を管理する組織「TVA」に捕らえられた彼に知らされたのは、彼のいる時間軸の「終わり」。
時間軸を守るために必要なものはウルヴァリン、ということを知った彼は、
自分の大切なものを守るためにウルヴァリンを探し始める…
というあらすじ以上に話せることがなにもない、
アメコミ映画版「劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer」な今作。
(観に行ったんですがあまりにも怪作すぎて感想書けてなかったんですよ、これ)
もう何を話しても、誰が出たという話も、一切できないレベルで。
FOX買収によってMCUに組み込まれることになったデッドプールを
彼らしいメタな視点も含めて描くのが今作であり、
ディズニーの、MCU作品でありながらもR15+指定を勝ち取った
暴力と暴言と下ネタに満ちている1本ではあるのですが
今作の本質は「切り捨てられたものたちへの鎮魂歌」であり
作られて忘れ去られたもの、中には作られることすらなかったものへの
慕情や愛情が込められた作品、といっていいのかもしれません。
MCU以前からのアメコミ映画の顔であったヒュー・ジャックマンのウルヴァリンと
原作と全く違う初登場からの愛情と執念で単独映画化を実現させた
ライアン・レイノルズのデッドプールの道中を
X-MENシリーズとともに歳をとってきた方には、特に見ていただきたいと思います。
それにしても小ネタがちりばめられすぎてて何割拾えてるのかわからんし
パンフにそのへんの解説ないからソフト化/配信がすでに待ち遠しくなってるぞ…