Live Long And Prosper

俳優レナード・ニモイさん死去－「スタートレック」のスポック

目が覚めてネットを開いて、飛び込んできたのがこの訃報でした。

映画やテレビに出てくる宇宙人の多くがBEM・・・怪物的な見た目で人間を襲う存在だった時代に
尖った耳と特徴的なヘアスタイルと眉、
そしてなによりも論理を重んじ、感情を廃しようとしながらも
カーク船長、ドクター・マッコイらとの友情や信頼を持ち
エンタープライズ号副長として数々の冒険や危機を乗り越えてきた存在、
それがヴァルカン人と人間のハーフ、スポックでした。

3シーズンのテレビシリーズ、アニメ版、
そして6本の劇場版が作られた「スタートレック（宇宙大作戦）」。
「新スタートレック」（7シーズン、映画4本）、
「スタートレック：ディープ・スペース・ナイン」（7シーズン）、
「スタートレック：ヴォイジャー」（7シーズン）、
「スタートレック：エンタープライズ」（4シーズン）と派生シリーズを産んでいき
近年はJ.J.エイブラムスによる「スター・トレック」シリーズとして
映画2作が作られたこのシリーズの人気の多くの部分は、
「スポック」というキャラクターのユニークさや彼が示す思想・・・
「無限の組み合わせによる無限の多様性」
・・・人種も性別も、生まれた星の違いすら超えて人は手を携え、
「最後のフロンティア」をめざし、冒険していくことができる、という未来・・・に
依っていた部分も大きいのかな、とも思います。

一時は作品の生みの親であるジーン・ロッテンベリーや
カーク船長役のウィリアム・シャトナーとの衝突、
また、自分自身が「スポック」という役に飲み込まれるという不安にも襲われた
そんなレナード・ニモイでしたが、映画「3」「4」では監督、
「6」では製作総指揮を担当、さらに「新」にもゲスト出演し
近年のリブート版でも重要な役として登場し、
リブート版スポックのザッカリー・クイントとも仲がよいところを見せていました。
そしてもちろん、「スタトレ」以外の作品でも役者・監督としてその才能を発揮していた
（「スリーメン＆ベビー」とかね）名優であり名監督であった、と思います。

・・・星の世界でも、「長寿と繁栄を」。