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切れ味、とは

2018-08-18 | コピー

カテゴリーに「コピー」を新設しました。

意識高いことはこのカテゴリで書いていくぞ。

さて、コピーライティング関係の本を読んでいて、
寺山修二の「私は言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、
人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝めし前でなければならないな、と思った」
という文章が引用されていたわけですが、
自分の中での理想はジャックナイフよりは剃刀で、
肋骨の隙間から内臓へとすっと刃が通っていくような
そんな言葉を使っていきたい、と思っていたのです。

さて、ここで今のところ一番評価されたコピーといってもいい
第51回宣伝会議賞協賛企業賞受賞の自作を見ていただきましょう。

「家を建てる人たちが、
 家を建てたい人たちのために、
 作った会社です。」

これは日本住宅ローンという住宅ローン専門の金融機関のPR、という課題で
書いたコピーであるわけですが

なんというか、薩摩示現流の「チェスト!」が聞こえてくるような
真正面からどたまをかち割ってくるような内容だな、と思えて。

というか、私、道場・・・というか養成講座の類は
無料体験に一度出ただけ、という感じで
(その際に電通九州の左さんに書いたものを評価してもらったことが
 現在にいたるまでのチャレンジを続ける糧になってるといいますか)
要訣というか素振りの仕方だけを教えてもらい、後は独学という状態。

実際、剣術に例えるならば生活に困った猟師が手に持つ鉈を振るう相手を
イノシシから旅人に変えての野盗暮らしといった風情なのでございましょう。

変に小技を利かせるよりも、猿叫を上げながらの力任せの一撃、のほうが
そういう意味では自分にあった戦法、なのかもしれませぬ。

しかし、それだけでは腕力が落ちては、
または相手が少しでも技に覚えがあれば食ってはいけませんので、
技も磨き、獲物も研ぎ、相手の意表を突く奇手も繰り出せるようにならないと
コピーの緑林暮らしもますます厳しくなってしまうのだろうなぁ、と
思って多少の悪あがきは続けさせていただいております。

いつかはコピーの武林に名を轟かせる好漢となりたいものです。

 


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