Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

不定期連載「このアメコミ復刊して!」第4回:マーヴルズ

2010-06-10 | 漫画
DCタイトルばかり紹介してきた当コーナー。
そろそろマーベルも紹介しなくちゃね、と思って
今回は「マーヴルズ」を扱おうと思います。

一人のカメラマンの青年時代~引退までを
初代ヒューマントーチ誕生~スパイダーマンに起こった大事件までの
マーベルの歴史と重ねあわせる形で描かれたこの作品は
アレックス・ロスの写真を元にした写実的なアートの力で
「コミックの世界にいる人には、世界はこう見えているんだなぁ」と
思わされるタイトルになっています。

コミック世界の一般人を主人公にしたストーリーとしては
同じカート・ビュシークの手がけた「アストロシティ」
(この作品もそのうち取り上げます)もあるのですが
こちらはマーベルコミックスの歴史をバックグラウンドに持っているため
「このシーンの裏でこんなことが起こってたのか!」
「この事件とこの事件の時期ってこうつながるのか・・・」という
驚きも元のコミックを知っていればいるほどありますし
ヒーローたちが一般市民にどう受け取られているのか、や
(特に第2章で描かれる、ファンタスティック・フォーとX-MENの対比)
世界的大事件の只中の民衆の気持ち(第3章のギャラクタス来襲)など
傍観者として事件を見る一般市民の気持ちに
『実際にヒーローがいる世界ってこんなものなんだろうな』と
思わされる1作となっています。

マーベル作品の映画化が進む昨今、
マーベル世界を等身大の高さから見られる今作も
ぜひ復刊していただきたいものです。
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そこまで地元でもないけれど

2010-06-08 | 日記
ガイアの夜明け」見てたのですが、
いちおう同県、ということでハウステンボスは数回行ったことがあります。
「ミリオンナイツ」リスナー時代にカウントダウンイベントで、とか
あとは入場無料のときとかに。

ハウステンボスというのは非常にバブル的発想なテーマパークで、
子供は相手にせず、金を持ってる大人が
ホテルに泊まって高い飯食ってのんびりして
気に入ったら別荘買って長期滞在してもらおう、という皮算用でできており
アトラクション的なものはほとんどなく
(一時期の地方博で見たような体験シアターとかが少しある程度)
オランダの町並みを再現したところにチーズ屋とかお菓子屋とか
みやげ物屋とか服屋とかを置いてただぶらぶら歩くか
風車や花壇を写真にとるか、たまには馬車に乗るとか
そういうことをするための施設で、
本物らしさを出すために本物のオランダの建材を使用、という
どこの東映クビになって角川に拾ってもらったプロデューサーだよ、という
そんな金の使い方をして作られた施設であります。

で、そんなものがバブル崩壊後を生き残れるはずもなく、
外れの一角で中国や韓国の食材を売ってたり、
休みになるとしょぼい園内ミステリーツアーをやって子供を呼んだり、
一方で出店テナントがどんどん撤退していったりと
なんというかどんどん落ちぶれ感をかもし出しておりまして
2度の経営危機を迎えておりました。

で、今日の「ガイアの夜明け」の内容である
HISの会長を社長に迎え、大きく方針転換しての再オープンとなったわけで・・・
もちろん長崎県民として成功してほしくはあるのですが、
テレビの映像を見てて、どうしても気になったところがあるのですよ。

それは、道路の汚さ。
レンガの舗道になっているんですが、すごく手入れが行き届いてない印象があるのです。
雑草とかも生えてるしね。

ディズニーランドが夢の国たりえている理由のひとつが、
あの舗道の美しさにあると思うのですよ。
あそこまで片付き、清潔な空間であるからこそ
現実感をしばし忘れて、その世界に浸れるというか。

関係者がここを見る確率というのは天文学的に低いでしょうけどw
見られていたらぜひ、清掃に力を入れてみてください。

それと、ハウステンボスのプロトタイプといえるオランダ村は
閉鎖後食のテーマパーク化→即座につぶれて社長夜逃げ→廃墟化のあと
現在は公的施設としての出直しが始まったようです。
その近所のバイオパークも一時期はひどいものでしたが、
最近はカピバラブームもあってかかなりいい状態みたいですね。

龍馬伝後が不安ではありますが、当ブログは長崎県を応援しています。
いかに深夜アニメが「けいおん!!」とノイタミナ(1作品遅れ)しかなかろうがw
その「けいおん!!」も1期をまったくやらず突然2期からの放送だろうが、
「戦国BASARA弐」も1期どころか総集編すらやらず突然2期からの放送だろうが
地元は地元ですからね。というかいい加減にしろやNBCw
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ひとつの時代の終わり

2010-06-07 | 音楽
”渋谷系”の聖地、「HMV渋谷」が8月中旬で閉店(ORICON STYLE)

「渋谷系」の発祥の地はタワーレコード渋谷店、というのが定説なのですが
実際の渋谷系の中心の店は、ここHMV渋谷とWAVE渋谷店だったと思います。

90年代前半ごろ、まだ宇田川町にあった店(現マルハンパチンコタワー)の
センター街側の入り口から右手に入ったところ、
そこは当時のミリオンセラーを連発するヒットチャートとは違う
「おしゃれ」な空気が流れる場所でした。

95年にタワーレコード渋谷店が移転、ひとつのビル丸ごとがCDショップ
(輸入書籍やDVD、当時はゲームなども販売)になってからは
渋谷でCDを買う、となるとついそっちにいってしまい
(無料で読める「bounce」も魅力でしたし)
HMVを見に行く頻度はどんどん少なくなっていました。

そして98年にはHMVもセンター街に移転したわけですが、
宇田川町時代にあった雰囲気が失われてしまい、
なんだか普通のHMVになってしまったな、と思っていました。

2000年にはスクランブル交差点・センター街入り口のQFRONTビルに
TSUTAYA渋谷店も開店し、渋谷で降りてすぐ入っていける環境ができましたが
新しく店が移転・誕生するたびにいわゆる渋谷独自の文化的な部分が
どんどんと薄くなっていったように感じます。

それはCDが売れなくなったり、特に洋楽が聴かれなくなったりといった
世間の音楽というものとの付き合い方が変わったこととも
無関係ではないというか、それがほかの地域よりも早く訪れたような
そんな印象も受けていたり。

ひとつの「時代」を作った店の終焉は、
やはりひとつの時代の終わりを感じてしまいます。
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不定期連載「このアメコミ復刊して!」第3回:サンドマン

2010-06-05 | 漫画
書き込まれた端から復刊が決定する「こア復」第3回は
一部を除いてまだ買えるものの、続刊が出ないこのタイトルを。
ということで、「サンドマン」です。

バットマン:ザ・ラスト・エピソード」のライターでもあり
「スターダスト」「コララインとボタンの魔女」原作、
「ベオウルフ」脚本のニール・ゲイマンがその名を広く知らしめた
ファンタジーアメリカンコミック界の代表格ともいえる作品です。

人間界に囚われてしまった「夢の王」ドリーム=モルフェウスが
幽閉中に失われた力と壊れてしまった夢の世界を取り戻し、
そして夢の王としての勤めを果たしていく・・・という物語で
全部で10章の物語で構成されております。

そしてこの物語の軸となるのは、7人の「エンドレス」・・・
ディスティニー(運命)、デス(死)、ドリーム(夢)、ディストラクション(破壊)、
ディザイア(欲望)、ディスペア(絶望)、デリリウム(惑乱)の兄弟たちであり
中でもデスは人気があり、独自のタイトルも出ている(邦訳も1冊あり)んですが

邦訳版だと、全10章のうち最初の3章と「デス」1冊、
天野義孝の絵による番外編しか発売されず(4章の発売も予告されたが実現せず)
エンドレスのうち3人が登場しないままという有様に。

翻訳を刊行していた出版社が主にビジネス翻訳を手がけるインターブックスであり
(現在も在庫がある分は通販での購入が可能です)
それゆえにコミック翻訳販売のノウハウがなかったのかな、とも思いますが
やはり完結しているものは完結まで出して欲しい、というのが
人情ではないかと思ってしまうわけです。

原書も豪華本のアブソリュート版
(最近のDC作品邦訳復刊はこちらを下敷きにしています)が
発売されたということもあり、一番ショッキングな巻であろう2巻(第1章後半)が
現在絶版中ということで、完全な形での翻訳を期待したいところです。

復刊リクエストはこちらにどうぞ
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とりとめなく考えることは

2010-06-02 | 
最近古本で買ってきた
天野祐吉「広告みたいな話」などをぼーっと読んでいて
バブル前→バブル中な時期のカルチャー論的なものと
現在の置かれている状況を比較してみたりなんかして。

バブル期(昭和末~平成頭)くらいは
誰もテレビのことを疑わず、テレビの嘘はテレビが検証してくれる、と
思っていたころの話だったりするわけで、
95年のWindows95以降のインターネット時代から
あらゆる文化は変わってしまったんだなぁ、と改めて思ってしまいます。

少しがんばれば世界各国のニュースを知ることができ、
各人がニュースの発信者になれてしまう時代の
メディアってどうなっていくんだろうね、というのは
いまさら俺なんかが書くことでもなく
あちらこちらで有識者から一般の方まで
語っていることではあるわけですが
こうして「ネット前」のメディア論的なものを読むと
変わってないようでものすごく変化している、ということに
改めて驚かされてしまうわけで。

音楽ブログを書いている関係上、それこそ50年以上前の曲から
最近の曲までをシームレスに聴いているわけですが
音色とかリズムの変化はあっても、音楽の世界はほかのメディアより
ものすごい変化というのはしていないのだなぁ、とも思うわけで
そこに最近の音楽不振の原因があるのかもなぁ、と
とめどなく思考が脱線していく深夜なのでした。
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