里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ヤブマメ(マメ科、ヤブマメ属)

2006年09月18日 | 山野草
今年の下刈りは、雨にも祟られて予想外に長くかかってしまったが、ようやく
完了した。
途中でスズメバチの巣にも遭遇したが、早めに発見したので大事に至らず、無
事に完了出来たので幸いであった。

今年は、曇りの日を選んで仕事をしたので暑さもある程度凌げ、おまけに写真
を撮って遊んだりしたので結構楽しめた。
今日から、その時の写真を少し紹介します。

先ず、つる植物。
マメ科の植物が多く、蔓が絡んで伸びているので草刈機に絡み付いて仕事がや
り難い上に、特にフジやクズは木を覆い尽くして枯らしてしまう悪戯もする。
しかし、結構可愛い花をつける小型のつる植物もあり、その中で“ヤブマメ”
は、花の紫色が綺麗で、しかも地中に美味しい実をつけると言う。
折りを見て是非食べてみる積りだ。

(有木、9月1日撮影)

ヤブマメ
全国で、林縁や草原などに自生するツル性の一年草。
名前の由来は、藪に多く育つので“藪豆”と名付けられた。

夏から秋にかけて地中と地上に花をつけるが、
茎の一部から枝を伸ばして地中につけた閉鎖花は、交配する事なく実になり、
先ずその場所で確実に生存を確保し、
一方、地上の開放花は、交配により実をつけ、熟すとはじけて飛び別の場所に
分布を広げるなど、多様な方法で生存しているなかなかの戦略家だ。

地中の閉鎖花に実をつける所は落花生に良く似ており、このヤブマメも食べる
と美味しい。