里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ガガイモ(ガガイモ科、ガガイモ属)

2006年09月21日 | 山野草
里山のガガイモ科のつる植物。

(有木、9/5撮影)

ガガイモ
全国で、日の当たるやや乾いた山野に自生するつる性の多年草。
変な名前がついているが、芋と言える程の根があるわけではなく、
その由来については、次の様な説が言われているもののハッキリしないらしい。
・カガミ芋が変化してガガ芋となった。
・葉の形がスッポン(=ガガ)の甲羅の形に似ている。

しかしこの植物、名前はハッキリしないが、人間には大いに役立っている。
先ず、若葉や若い果実。
これらは、昔から強精剤や滋養強壮の薬として使われており、諺に
「長い旅先でガガイモと枸杞を食べるな」と言われるくらい精がつくらしい。
旅先でHな事件を起こす事を心配する程だから相当効果があるのだろう?
天ぷらやおひたし、和え物、酢の物等まろやかな風味は絶品だそうだ。

次は、種子にくっついている毛。
秋に長さ10cmほどの長い袋状の果実をつけ、それが熟すと縦に割れ中から絹糸
状の毛が生えた種子がでて来るが、この毛を集めて印肉、スタンプ、針刺しに
使うのだそうだ。
意外な所で意外な物が使われているが、人間様の工夫には感心させられる。