“都忘れ”
なんて、いかにもそそられる名前じゃありませんか!
床の間に飾られた薄紫の小さな花をながめながら
ドラマティックな名前とのギャップを感じる私です。
承久の乱の末、佐渡に流された順徳天皇が,庭に咲くこの花をみて,
「今日からはこの花によって都のことを忘れることができる」
と言ったのに由来するそうです。
それほど心を慰めるような花だということでしょうか。
「忘れることができる」ということは、
そこには「忘れようとする自分」がいるわけで、
それをみると「思い出してしまう」という危険と隣り合わせなのです。
あぁ、演歌になりそうですね。