マダム”裕子”の日記

マダムバタフライインターナショナルの活動報告です。

傷跡

2015-08-19 23:49:18 | Weblog
 
  その少年は7歳の時終戦を迎えた。現在70年の時が流れ77歳。

 戦地からハガキ一杯にカタカナの父の思い出。100枚以上大切に持っていると。

 戦死という知らせに納得せず真実を調べ始めた。

 そして、55年後にある事実を知った。

 それは、戦犯としての処刑。ある捕虜を拷問して死に至らしめたと。

 彼は悩んだ。あんな優しい父が何故なぜとーーーー。

 時の流れの中で彼は答えを出した。戦犯の息子として謝罪したいと。

 その当時の刑務所を生き延びた人がイギリスに居る事が解った。

 彼は迷わず合いに行った。 しかし彼は思わぬ言葉に戸惑った。

 「貴方のお父さんを処刑してくれと言って、殺したのは私です」

  戦争とはなんと悲惨な物でしょう。二人は抱き合って泣いた。

 その彼から一枚のハガキが。「過去を振りむかず今日と言う日を

 良き日にしてください。貴方の人生なのだから」と。

語る勇気

2015-08-19 08:13:52 | Weblog

  被爆した人達は沈黙する事しか自分の心をなだめる事が

 出来ないのでしょう。

 余りにも余りにも想像を絶する体験だから。

 思い出したくないと言う防御の意識。

 時が流れると言う事はどんな事でも風化していくものです。

 その風化の中で、心無い言葉を口にする人達も居る。

 ある壮年も言われた。「あんたは被爆者なのを自慢しとるだけ」

 心が止まった。苦しみの世界に落ちていった。
 
  しかし、壮年は未来の平和を信じ”語る”という使命に立ち上がった。

 傷つきながら、葛藤しながら歩くその壮年に頭の下がる想い。

 勇気と言う行動にーーーー。