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静岡県島田市に流れる大井川に、知る人ぞ知る「蓬莱橋」がかかっています。全長897.422メートルと1キロ近い長さです。幅は2.7メートルで、歩行者と自転車しか通れない木造の橋です。1997年12月30日に「世界最長の木造歩道橋」としてギネス世界記録に認定されました。(知らなかった~~)
橋を渡るためには、100円の渡橋料を払わねばなりません。もちろん地元の人は無料だそうです。そもそもは生活のための橋だったのですから。
100円と引き換えにいただいたチケットに、「蓬莱橋の由来」として、次のように書かれています。
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1869年(明治2年)7月、最後の将軍慶喜を護衛してきた幕臣たちが大井川右岸にある牧之原を開拓してお茶を作り始めました。
当初は大変厳しい環境の中で、筆舌に尽くせない苦労の連続でしたが、そのかいがあって、順調に茶の栽培が営まれるようになりました。生活が安定するに従い対岸の島田宿の方へ生活品や食料品を買いに出かけるようになり、また島田宿方面からも山林・原野を開墾するものが往来するようになりましたが、当時は満々と流れる大井川を小舟で渡ることは、大変危険なことでした。そこで、島田宿の開墾人総代達は時の県令(今の知事)に陳情し、許可されて1897年(明治12年)1月13日に大井川を渡る蓬莱橋が完成しました。
橋の名称は、静岡藩主となった徳川亀之助(のちの家達)が1870年(明治3年)4月に牧之原を訪れた際、開拓する幕臣たちに「ここは蓬莱・宝の山だ。」と激励したことがいわれと伝えられています。
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昨年の秋に、この一直線の橋を訪れたのですが、島田宿側に立って橋を眺めても、向こう側が見えません。何しろ長さが897.4メートルですから。とりあえず、向こう岸を目指して歩いていきました。橋を渡りきると、面白いことが書いてありました。
・この橋の長さが897.4メートルということで「8974=やくなし=厄無し」
・世界一長い木の橋ということから「長い木の橋=ながいきの橋=長生きの橋」
・世界一長い木の橋ということから「長い木の橋=ながいきの橋=長生きの橋」
なんと素晴らしい! ルンルンとした気持ちになって、島田側に戻ってきました。日本中にまだまだ、たっくさん知らないことがあるんだなぁ。
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